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公開日:2024.01.19

清川村
緑中制服変更へ
生徒の声きっかけに

  • ジャケット型の制服(同校提供)

 清川村立緑中学校(松田拓也校長 生徒数56人)の制服が令和6年度から変更される。ジェンダーレスの観点から、生徒から声があがり自分たちで議論。男女共通のジャケットやスラックスタイプに変更となった。

 新たな制服は、無地の黒、紺、グレーを基調としたジャケットに、スラックスとスカートから選択できる。シャツは白とし、リボンやネクタイの着用は自由となる。また、従来の制服着用も可能とした。

ジェンダーレス意識

 制服の変更は、昨年4月に男女別の制服に関して出た生徒の声がきっかけ。これまでは、男子は学生服・ワイシャツ、女子は制服スーツ・ブラウス・リボン・スカートだった。

 クラスでジェンダーレスなどの観点から、従来の制服について議論し、制服の見直しの機運が高まったという。その後、昨年6月の全校生徒による生徒総会で今後の制服の在り方について検討していくことが決まった。同校は、生徒の主体性を尊重する校風から、ジャージ登下校や防寒着の着用など、生徒総会で議論を経て決まりを変更してきた経緯がある。

 生徒総会での決定を受け、学校運営協議会やPTA、保護者、教職員による話し合いが行われた。耐久性も踏まえた価格の問題や購入の便利さなどが議論された。私服という案も出たというが保護者や生徒の中から日々のコーディネートの問題や文化的な場での服装の観点から異議が出て今回の形になった。

購入店の指定はなし

 制服の変更にあたり、購入店は自由とした。経済的負担の軽減に繋がると保護者からの反応は良いという。地域の人には、学校通信を通して制服の変更を明記し理解を呼びかけた。松田校長は「誠実に学び、自分で判断し行動できる自立した生徒の育成を目指しています。今回の制服の変更は、生徒が自分たちの学校生活を創造していく取り組みのひとつです。私たちは寄り添い方向性を出していくことが大事です」と話した。

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