厚木市の市制70周年を記念して、市内でオールロケが行われる映画「キリコのタクト〜YELL〜」の制作発表が7月29日、厚木市役所で行われた。この日は映画のアンバサダーを務める俳優の宅麻伸さん、厚木市出身で映画プロデューサーの神品信市さん、監督の雑賀俊朗さんらが出席し、作品づくりに向けて思いなどを語った。
報告会には山口貴裕市長、厚木市観光協会会長で市制70周年記念事業実行委員会の中村幹夫実行委員長も出席。山口市長は「厚木を舞台にした映画にワクワクドキドキしています。先人からつないだ70周年、市民を巻き込んで、スクリーンで思い出になる映画になれば」と期待を寄せた。
同映画は、脚本を手掛ける雑賀監督が、本厚木駅前で厚木に縁がある音楽グループ「いきものががり」の『YELL』を聴き着想を得た作品。雑賀監督は「夢をあきらめない若者の物語。愛と夢をたくさん入れた作品にしたい」と話す。
厚木市を舞台にした映画の制作は、プロデューサーの神品さんと雑賀監督からのオファーを受ける形で、市が記念事業のひとつとして協力したもの。神品さんは厚木市吾妻町の出身で、雑賀監督とタッグを組んだ映画「レッドシューズ」(2022)、「レディ加賀」(2024)はどちらも、アミューあつぎにある「あつぎのえいがかんkiki」で上映されており、郷土厚木を思う気持ちも強い。会見でも「厚木を大切に思っている。恩返しとして全国、世界に厚木の良いところをアピールしたい」と作品にかける思いを語った。
アンバサダーを務める宅麻さんは「厚木が第二の故郷と呼べるように好きになりたい。市民の皆さんにはぜひ声を掛けていただき、応援してもらえたら」と笑顔で話した。
神品さんによると、映画の出演者に関しては現在調整中で、厚木市に縁のある役者などにも会っているという。撮影は市制70周年を迎える来年2月から始まる予定で、2025年度中の完成をめざす。
映画の最新情報は市ホームページなどで随時発表していく予定。
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