厚木市に拠点を置く総合建設会社、株式会社小島組の本社移転を記念したトークショーが2日にプロミティあつぎで開かれ、河野太郎元外相、浅尾慶一郎環境大臣、中西健治衆院議員が「これからの日本」について意見を交わした。
この対談は元衆議院議員でPHP総研主席研究員の亀井善太郎氏がコーディネーターを務め、同社の取引先企業の関係者ら100人が参加した。「これからの日本をどうしていくか」をテーマに、国際情勢から国内課題までおよそ1時間半にわたり議論した。
このなかで河野氏は、海外から日本への直接投資が低迷している点について「海外からの直接投資において日本は世界で196位という低い水準にある」と指摘。海外からの投資を呼び込むために、閉鎖的な姿勢を改める必要があると訴えた。
浅尾氏は、気候変動への対応で日本が世界をリードすべきとの考えを示した。「太陽光パネルでは、現在広がりつつあるペロブスカイトなど、輸入資源に頼らない日本発の技術が大きな可能性を秘めている」と、日本の潜在能力を強調した。
中西氏は、近年強化された長時間労働への規制について言及。「働き方改革は重要だが、一律に労働時間を制限しすぎると事業によってはかえって競争力を失うリスクもある」と指摘。業種や業務内容の特性に応じた柔軟な制度設計が必要との認識を示した。
亀井氏は、「テレビではコメの話題が中心。日本の多様な課題や可能性について議論するこのような場も重要だ」と締めくくり、国民的な議論の深化を訴えた。
対談では、直面する困難を単なるピンチとして捉えるのではなく、それを乗り越え、新たな針路を切り開くためのチャンスとして捉え直す視点の重要性が強調された。
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