厚木市内にある小・中学校の教員の自主的な学びをサポートする「先生のための寺子屋講座」(主催/厚木市教育委員会教育研究所)が今年で20年目を迎えた。これまでの延べ参加者数は1万4607人。講座は時代に合わせて変化を加え、今年度は16講座を用意。6月7日にはアミューあつぎで初回を迎え、2講座に70人以上が参加した。
先生のための寺子屋講座は、従来の研修だけではサポートしきれない、多様化する教育課題や教職員のニーズに応え、自主的に学ぶ教職員を支援するために2006年に企画され始まった。
対象は市内小・中学校に勤務する教職員・非常勤の教員。加えて、教員を目指す市民も参加できるという。
参加者3倍以上に
開始初年度は6講座でスタートしたが、教職員の要望に応える形で講座数も増え、今年度は16講座を実施。講座内容も毎年変わり、過去にはダンスやロボット、歴史講座など、時代背景を踏まえた講座が設置された。参加人数も増加を続け、初年度の延べ150人から、昨年度は延べ650人以上が人以上が参加するほどに成長している。
また同講座は、大学教授や医師、博物館職員などバラエティーに富んだ講師陣も魅力のひとつ。コロナ禍でオンライン講座が増えた影響もあり、遠方からの講師も参加しやすくなったという。「過去には合唱や小学校の運動会で使われる『なりわい節』などの練習もしました。参加者にも満足度が高いという言葉をいただいています」と井上美香所長は話す。
幅広い年齢層が参加
7日に行われた今年度の第1・2回講座には70人ほどが参加。参加者は熱心にメモをとり、質疑応答も盛況だった。
両講座に参加した、市内小学校で2年目を迎えた男性教員は「児童へのフォローの仕方やアプローチの仕方を学ぶことができた」とコメント。また同女性教員は「誰でも参加でき、教員としての知識を得られることができる」とし、口を揃え「まだまだ学ばなければいけない。こういう場はありがたい」と話した。
また「今後も教職員のニーズに対応し、自ら学ぼうとする姿勢を支援し、子どもたちの確かな学力や豊かな心、健やかな体を育む手助けをしていきたい」と同研究所では話す。
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