厚木・愛川・清川 社会
公開日:2025.06.27
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生涯現役、理容一筋の道
厚木市在住 高橋寛さん
内閣府が発表した令和7年度春の叙勲で、厚木市の理容師である高橋寛さん(77歳・元神奈川県理容生活衛生同業組合副理事長)が旭日単光章を受章した。長年、理容業界の発展と公衆衛生の向上に尽くしたことが認められた。今回の受賞に高橋さんは「感無量の思いです。自身の努力はもちろん、何よりも支えてくれたお客様、そして組合の仲間たちの支えがあってこそ」と話す。
高橋さんは16歳で理容の世界へ入り、修行を経て22歳で独立開業。今も市内恩名で「カットサロンタカハシ」を営んでいる。以来、半世紀以上にわたり第一線で顧客と向き合う傍ら、組合の発展に熱を注いできた。厚木支部の役員を50年余り、県の副理事長も長く務め、その実直な歩みが2020年の厚生労働大臣表彰、23年の神奈川県県民功労者表彰、そして今回の受章につながった。
「頼まれれば断らず、どんな役職も自分を成長させてくれる勉強の場」と、その姿勢で組合員の生活向上や衛生水準の維持に奔走してきた。「今後もまだまだ現役を続ける。過去の経験を生かし、若い世代にこの仕事の素晴らしさや技術を一つでも多く継承していきたい」。今回の受章を新たな糧とし、その目は業界の未来を真っ直ぐに見据えている。
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