お出（で）かけ前（まえ）に確認（かくにん）を
「暑（あつ）さ指数（しすう）」で熱中症（ねっちゅうしょう）を防（ふせ）ぐ
命（いのち）を守（まも）るための暑（あつ）さ対策（たいさく）

　夏（なつ）本番（ほんばん）を迎（むか）え、屋外（おくがい）で活動（かつどう）する時（とき）には、熱中症（ねっちゅうしょう）に十分（じゅうぶん）な注意（ちゅうい）が必要（ひつよう）です。皆（みな）さんは「気温（きおん）は30度（ど）だけど大丈夫（だいじょうぶ）」など、温度計（おんどけい）の数字（すうじ）だけで判断（はんだん）していませんか。

　同（おな）じ気温（きおん）でも、湿度（しつど）や日差（ひざ）しの強（つよ）さ、地面（じめん）からの照（て）り返（かえ）し（輻射熱（ふくしゃねつ））によって、体（からだ）が感（かん）じる暑（あつ）さや負担（ふたん）は異（こと）なります。特（とく）に、湿度（しつど）が高（たか）いと体温（たいおん）を下（さ）げるための汗（あせ）が蒸発（じょうはつ）しにくくなり、体内（たいない）に熱（ねつ）がこもって熱中症（ねっちゅうしょう）のリスクが高（たか）まります。

　そこで重要（じゅうよう）なのが、人体（じんたい）への熱（ねつ）ストレスを表（あらわ）す「暑（あつ）さ指数（しすう）（ＷＢＧＴ）」です。この指数（しすう）は、汗（あせ）の蒸発（じょうはつ）を妨（さまた）げ体温調節（たいおんちょうせつ）を難（むずか）しくさせる「湿度（しつど）」を重視（じゅうし）しています。そのため、気温（きおん）がそれほど高（たか）くなくても、蒸（む）し暑（あつ）い日（ひ）には注意（ちゅうい）が必要（ひつよう）です。

　環境省（かんきょうしょう）によると、指数（しすう）が28を超（こ）えると熱（ねっ）中（ちゅう）症（しょう）にかかり救急車（きゅうきゅうしゃ）で運（はこ）ばれる人（ひと）が増（ふ）えるので、危険度（きけんど）を判断（はんだん）する目安（めやす）となっています。暑（あつ）さ指数（しすう）は、環境（かんきょう）省（しょう）の「熱中症（ねっちゅうしょう）予防（よぼう）情報（じょうほう）サイト」で確認（かくにん）できます。

　屋外（おくがい）での運動（うんどう）や活動（かつどう）の前（まえ）には、まず暑（あつ）さ指数（しすう）を確認（かくにん）する習慣（しゅうかん）をつけましょう。

　指数（しすう）が高（たか）い日（ひ）には、なるべく外出（がいしゅつ）を避（さ）けたり、涼（すず）しい時間帯（じかんたい）に行動（こうどう）したりするなどの対策（たいさく）が大事（だいじ）です。

　また外（そと）に出（で）る時（とき）には帽子（ぼうし）や日傘（ひがさ）を利用（りよう）するほか、こまめな水分（すいぶん）補給（ほきゅう）と休憩（きゅうけい）も忘（わす）れないでください。

　この夏（なつ）は暑（あつ）さ指数（しすう）を意識（いしき）して安全（あんぜん）で楽（たの）しく過（す）ごしてください。