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厚木・愛川・清川 人物風土記

公開日:2026.02.27

清川村文化財保護委員長としてニホンオオカミの遺物調査に尽力した
飯塚 利行さん
清川村煤ヶ谷在住 71歳

  • 飯塚 利行さん (写真1)

郷土の誇りを繋ぎたい

 ○…今から約3年前、不思議な依頼を受けた。オオカミ信仰が伝わる武蔵御嶽神社から「清川村にニホンオオカミの遺物があるそうなので調べてほしい」という依頼だった。単身調査に乗り出すと、散歩中に声を掛けた人から「家にある」と聞かされた。そこで目にしたきれいな頭骨。「本当にあるんだ」と驚きつつ、村中を足繫く回った。その結果、頭骨など7個を見つけ出した。

 ○…生まれも育ちも清川村煤ヶ谷。子どもの頃からの歴史好きが高じて、社会科教諭になった。「本当は他の教科が苦手だっただけ」と苦笑する。厚木市や座間市、清川村の中学校で38年間教壇に立ち、定年退職後に文化財保護委員となった。ニホンオオカミの調査は、委員長になってからの大仕事。「小さな地域でこれだけ密集して発見されるのは奇跡的。世界からもっと注目されてもいい日本の誇りだと思います」。その言葉どおり、村では頭骨等を重要文化財に指定。先日にはレプリカを作成し、村民にお披露目も果たした。

 ○…山登りが趣味で、相棒は3代目となった柴犬。「犬を連れていると徘徊だと思われないから」とにやり。地形や植物、鳥などを追いながらの街道歩きにもハマっていて、昨年には日本橋から京都までを踏破した。数台持つ一眼レフカメラは「趣味ではなく道楽の域」。2017年には写真集も発行している。

 ○…「人間は動物。動いていないとだめらしい」。外に出て光や温度、季節などを肌で感じることが健康の秘訣だという。保護委員としては現在、郷土の古い写真を収集中。将来的には、宮ヶ瀬ダムができるまでの経過を一冊にまとめるのが目標だ。「郷土を学べる機会を、目に見える形で次の世代に残してあげたい」とほほ笑んだ。

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