厚木・愛川・清川 人物風土記
公開日:2026.03.06
3月7日・8日に相川公民館で著書展を開く
岩崎 稔さん
厚木市戸田出身 82歳
好きを貫き故郷を記す
○…3月7日と8日に相川公民館で開催される「公民館まつり」。その会場の一角で、半生をかけてまとめ上げた成果を披露する「著書紹介展」を開く。自身のルーツである厚木市戸田の地域史や、明治期の自由民権結社の研究など、これまでに出版・寄稿した資料がずらりと並ぶ。長年の活動を地元に還元し、「まずは故郷の人たちに」と情熱を燃やしている。
○…厚木市戸田の屋号「うなぎや」と呼ばれる家で生まれ育った。3歳で母を亡くし、祖母や叔父たちの家で愛情を受けて育てられた。働きながら在野の学者として郷土史研究にのめり込んだ原動力は、亡き母への深い追慕と、育ててくれた親戚や故郷への感謝の念。自らの足で歩き、地域の人々への聞き取りを重ねて本を出版した。独自の視点で地域の生きた姿を現代にありありと伝えている。
○…生粋の研究肌で、熱中しやすい性格。過去には深夜まで机にかじりつき没頭する日々を送り、今でも朝起きればパソコン、寝るまで画面に向かう。ひとたび集中すると周りが見えなくなり、「妻には迷惑をかけてきた」と笑う。子どもの頃には園の遠足でヤドカリ捕りに夢中になり置いて帰られたことや、本屋での立ち読みに没頭しすぎて幼い長男が迷子になっていたなどエピソードは尽きない。
○…独立した2人の息子がおり、現在は妻と2人暮らし。3人の孫と会うのが楽しみだ。長年の趣味だった磯釣りは体力的な面から減ったが、その分研究への意欲はさらに増すばかり。故郷の歴史を傍らに置きつつ、現在熱中しているのは自由民権運動の深掘り。今回の展示会は一つの区切りではあるものの、尽きることのない知的好奇心で、今日もパソコンに向かい続ける。
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