神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS

睦合北60周年事業 井上篤太郎ここにあり 碑文の解説板完成

文化

公開:2016年1月15日

  • X
  • LINE
  • hatena
井上篤太郎の肖像写真(睦合北公民館保管)
井上篤太郎の肖像写真(睦合北公民館保管)

 睦合北地区にゆかりのある偉人、井上篤太郎の碑文の解説板がこのほど完成した。1月9日に睦合北公民館で行われた新春のつどいの中で除幕式が行われ、お披露目された。製作は同地区厚木市制60周年記念事業の一環。

 井上篤太郎は、1859年に現在の厚木市三田に生まれ、晩年に私財を投じて中津川に架かる才戸橋や三田小学校(現在の睦合北公民館)の建設などを行い、地域発展に尽力した人物。県会議員や衆議院議員といった政治家活動に加え、政界引退後は紡績業で発明特許取得、京王電気軌道(現京王電鉄)の取締役社長、取締役会長を歴任するなど企業経営でもその手腕を発揮したことで知られる。

 同館の正門横には1935年頃に建立された高さ5mほどの石碑が建っており、井上篤太郎の生い立ちや経歴、功績などが刻まれている。解説板は石碑のすぐ近くに設置され、文章は石面に刻まれたものと同じ内容が誰でも判読しやすいように仕上げられている。

 この取り組みは、同事業実行委員会(大澤雄次委員長・委員数18人)が中心となり、昨年8月ごろから製作が始められた。解説板と雨除けの屋根の設計は、建築業を営む同館の鈴木泉館長が担当。「滅多にできることではないから100年でももつように」と、耐久性に優れた南米原産の木材と、文章面はセラミックで作られた。

篤太郎翁のひ孫も感謝

 除幕式には、来賓として小林常良厚木市長や曽田高治教育長に加えて、井上篤太郎のひ孫にあたる清水盈代さん(77)、松本渥子さん(72)、関理恵子さん(69)3姉妹など親族や関係者も招待された。鈴木館長の挨拶のあと、清流睦太鼓の祝い太鼓が鳴り響く中で幕が引かれ、解説板の姿が見えると参加者から大きな拍手が起こった。

 初披露を終え、大澤委員長は「小学生の頃は、石碑にお辞儀をして学校に通っていたほど、地域には大きな存在の人。昔の偉人を知ってもらえる文がお披露目できて非常に嬉しい」と顔をほころばせた。

 ひ孫の清水さんは、「終戦間もない頃、幼い記憶で篤太郎がサツマイモをナイフとフォークで食べていた姿をよく覚えています。解説文は本当にありがたいと思っています」と話した。

除幕式の様子
除幕式の様子
お披露目された解説版
お披露目された解説版

厚木・愛川・清川版のトップニュース最新6

適正配置の方策まとまる

厚木市小中学校

適正配置の方策まとまる

荻野や小鮎で統合の方向性

5月17日

世界大会で2冠

ポールダンス

世界大会で2冠

厚木で教室経営 加藤さん

5月17日

持続可能性が高まる

清川村

持続可能性が高まる

人口戦略会議が公表

5月10日

一枚写真部門で入選1席

厚木市

一枚写真部門で入選1席

全国広報コンクール

5月10日

生物多様性の回復へ

厚木市

生物多様性の回復へ

自然再興へ県内初宣言

5月3日

地域とつながる新施設

神奈川工科大学

地域とつながる新施設

KAIT TOWN竣工

5月3日

樹木葬と家族葬の「ゆかりえ」

小田急線「愛甲石田駅」徒歩すぐ。友引の日は無料相談会開催中。

https://www.fujimishikiten.co.jp/

<PR>

あっとほーむデスク

  • 5月17日0:00更新

  • 5月10日0:00更新

  • 5月3日0:00更新

厚木・愛川・清川版のあっとほーむデスク一覧へ

コラム一覧へ

厚木・愛川・清川版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年5月21日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook