JICA海外協力隊として４月からエチオピアに派遣される 大西 博美さん 高森在住 54歳
子どもの笑顔増やしたい
○…ＪＩＣＡ海外協力隊の２０２４年度３次派遣隊に選出され、４月15日から２年間、エチオピアの幼稚園で活動する。２年前に友人とネパールの障害児施設を訪問したことが今回の応募のきっかけになった。「言葉は通じないが波長があって楽しかった。フランスの学生さんがボランティア活動に来ていた事にも感銘を受けた」と振り返る。今後の人生を考え、まだ経験値が足りないと考える。「とにかくいっぱい遊んで、子どもの笑顔を増やしたい」
○…川崎市出身。自身が通っていた保育園で障害がある子どもと一緒に生活した経験から、高校で進路を決める際に「障害がある子どもと携わりたい」と保育士の道を選ぶ。「幼いながらも、『何かサポートした方が良い』と感じ、小学生の頃に難民の子どもの栄養失調の映像を観て、さらに何かしないといけないと感じた」。公立保育園に30年勤務したほか、民間保育園の研修や立ち上げにも携わる。「世話を焼くのが好きなのかも」
○…ボランティア活動にも積極的に参加。視覚障害者とスキーを楽しむ「かながわブラインドスキークラブ」や、子どもの虐待・ネグレクトの防止や人権擁護などに努める「チャイルドファーストジャパン」で活動する。「ブラインドスキーでは相手が楽しんでいるのが分かり、自分も元気がもらえる。ハンディを物ともしないアクティブさに学ぶことが多い」。料理も好きで「現地の食材で調理するのが楽しみ。圧力鍋を持って行く」とほほ笑む。
○…結婚を機に伊勢原に住み31年。現在は夫と二人暮らしだが「夫も趣味で忙しいので私の心配をしている様子はない、やりたい事をやればという感じ」との言葉に、互いの信頼感や価値観の共有が伝わってきた。
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