海老名・座間・綾瀬 文化
公開日:2026.05.30
相模鉄道の歴史息づく かしわ台の「車両センター」
かしわ台駅西口の跨線橋からは「車両センター」の相鉄車両が見比べられる。ほとんどが「ヨコハマネイビーブルー」だが、今年デビューしたばかりの13000系をはじめ、どの顔も個性的。同センター玄関近くでは、相鉄の草創期に活躍した機関車や客車も無料で見学できる。
新型は目が特徴
新型の13000系はデザイン開発でAIが活用された。スケッチを重ねて3Dイメージを作り、それらをAIに学習させて数千のパターンを作成。さらに人の手で修正を重ねて完成した。内部は時間帯で色調が変化するLED照明とし、ベビーカーや車椅子用のフリースペースを設置。電力は最大39%減らせる省エネ仕様だ。「前照灯が切れ目で、未来を見つめる目をイメージしたものです」。同センターの谷川友則業務区長=写真=は、28年前に入社し、整備や職員教育などに携わってきた。普段は見えない車輪やモーターを間近で目の当たりにした時、その大きさと部品の多さに驚いた。今ではJRや東急の乗り入れもあり、万が一トラブルがあれば対応しなければならない。職員たちは他社の車両拠点に行って勉強し、様々な車両の知識を深めている。「安全のために様々な判断が求められ、対応を間違えれば遅れにつながってしまう。それでも我々が整備した車両が、生活の支えになっているのは、この仕事のやりがいですね」
相模川の砂利も運んだ
車両センターには大正時代に製造された車両も保存されている。センター入口にある神中鉄道3号機関車は、100年前に製造され厚木〜横浜間を走った。その後売却され福島などでも使われた後、里帰り。後ろの客車も、相模鉄道で活躍後に三重や兵庫でも使われ、のちに里帰りした。受付に声をかければ見学できる。
公開されていないレトロ車両もある。2000系は100年ほど前に造られ人を運んでいたが、70年代に荷物専用車に改造され、「荷電(にでん)」とも呼ばれる。内部は木のにおいが漂う、タイムカプセルだ。古い車両は10年ごとに塗り直す。今も保存し続けているのは、古い台車や装置の数々が、鉄道の進化を学ぶ研修に役立つためだ。
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