生涯スポーツの拠点に 旧上の台中利用し「総合型地域スポーツクラブ」
横須賀市体育協会が中心となり、鴨居にある旧上の台中学校の施設を使用した「(仮称)上の台総合型地域スポーツクラブ」が設立される。9月から試用期間として運営開始。地域の人たちが様々なスポーツを楽しむ場として期待されている。
「総合型地域スポーツクラブ」とは、身近な地域でスポーツに親しむことのできる新しいタイプのスポーツクラブ。地域住民が自主的・主体的に運営し、子どもから高齢者まで(多世代)、様々なスポーツを愛好する人々が(多種目)、初心者からトップレベルまで、それぞれの志向・レベルに合わせて参加できる(多志向)、という特徴を持つ。これは、平成12年に制定された「スポーツ振興基本計画」によるもので、市区町村に1つ以上の創設を目標としている。横須賀市内では、既に「馬堀スポーツクラブ(少年サッカーなど)」「NPO法人横須賀シーガルズスポーツクラブ(サッカー・体操・フットサル)」が活動中だ。
市体育協会による地域スポーツクラブ設立の動きが本格的になったのは昨年から。生涯スポーツ事業の一環として、県内他団体の視察や研修など、設立に向けた準備を行ってきた。地域や学校関係者との調整などを経て、9月1日から試験的に実施する。平日の週5日、ソフトテニス・サッカー・バドミントン・体操・剣道・陸上・なぎなた・バスケット・太極拳の教室を用意。多種目のスポーツが楽しめるスタイルだ。月額利用料は一般200円、中学生以下・65歳以上は100円と設定(他にスポーツ保険料が必要)。体育協会内の各種目協会が教室の指導にあたるという。
廃校施設を利用
今回の取り組みでは、今年3月に閉校した上の台中学校の施設(グランド・テニスコート・体育館)を使用する。学校の統廃合が増え、各自治体では使わなくなった学校施設の有効利用に策をめぐらす。横須賀でも同様だ。旧上の台中に関しては、市財政部の所管となり、現状はまだ検討段階。廃校になったばかりとあって今年度の学校開放事業は継続されており、現在も野球やバレーの団体が使用している。地域スポーツクラブも活動団体の一つとして「暫定的」に利用するという扱いとなっている。施行期間と位置づけているのはそのためだ。体育協会事務局は「活動団体とも棲み分けをして、地域スポーツクラブの活動にも理解を得られるようにしていきたい」と話す。
クラブ入会の申込書は各行政センターや体育会館などで配布。また、8月7日(日)午後5時から旧上の台中学校体育館で説明会を実施する。入会申し込みは8月17日(水)・27日(土)午後4時から同体育館で受付。問い合わせは【携帯電話】090・4920・7132田中さんへ。
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