横須賀・三浦 トップニュース
公開日:2012.08.03
緑ヶ丘女子高新体操部
大舞台へ、猛特訓の日々
3年連続インターハイ出場
緑ヶ丘女子高校の新体操部が今月9日から福井県で開催される全国高等学校総合体育大会(インターハイ)に出場する。6月下旬に横須賀アリーナで行われた神奈川県の最終予選会では31回目の優勝を果たし、女子団体競技で3年連続のインターハイ出場を決めた。大舞台を目前に控え、選手たちは酷暑のなか練習に励む。
今年で創部45年を迎える同校の新体操部。神奈川県予選では31回の優勝実績を誇る。県の代表として、全国大会への出発を1週間前に控えた先月30日、金沢スポーツセンター(横浜市金沢区)の体育館では部員たちが猛特訓に励んでいた。
新体操の名門校でありながら同校の体育館の天井は低く、競技環境が整っていない。放課後外部の体育館へ移動しての練習を余儀なくされている。その分負担は多くなるが、「限られた練習時間を有効に使おうと集中力も上がり、負担をバネに頑張っている」と顧問の鈴木波央子先生。夏休みに入ってからは、毎日8時間練習をしている。まさに新体操漬けだ。これまでの大会では「正確で美しい」と評価されている同校の演技。「派手さはないけれど、細部まで息の合った演技が緑ヶ丘の持ち味」と話す。現在は「団体美」と「正確さ」の総仕上げに入っている。その言葉通り、リボン先端の動きや、つま先の高さ、瞳の表情に至るまで指導の声が飛ぶ。
部員12名のうち5名が本番の舞台に立つことができる。「個人の能力は例年より低い」と厳しい表情を見せる鈴木先生。「この1年間、納得のいく仕上がりで本番に臨めた大会はなかった」とも。最高の布陣で挑むために全国大会直前まで選抜メンバーの入れ替えが検討されている。控えの選手たちも練習に力が入る。
2分半に全てを懸ける
「練習は厳しいが結果が出ると嬉しくて、また上を目指したくなる」と副キャプテンを務める岩戸在住、3年生の上野純奈さん(=写真・最前列右から2人目)。「体を動かすのが大好き」と笑顔で答える彼女は、小学3年生から横須賀ジュニア新体操クラブで競技経験を積んできた。スタイルの美しさも競技に欠かすことができないため、日頃から体重管理にも気を配っているという。「全国大会では、全員の実力を出し切って、チーム一丸で入賞を狙いたい」と力強い眼差しで意気込みを語った。
「残された時間の中で、できる限りのことを必死にやりたい」と鈴木先生。まずは来春の全国選抜大会の出場権が得られる14位までの入賞を目指す。努力のすべてを2分半の演技に込める。
先輩として、顧問として 鈴木波央子先生
彼女が体育館に入ってくるなり、部員の緊張感が高まる。同校新体操部の顧問を務める鈴木波央子先生(=右写真)。かつて自身もこの部で競技に励んだ一人だ。後輩でもある今の部員たちには「みんな気持ちが優しすぎる。成長するためには、お互いに厳しいことを指摘しあう勇気が必要」と手厳しい。どんな小さなミスも見逃さない鋭い目線を送る。しかし、ひとたび練習を離れれば「みんなを明るくしてくれるユーモアある先生」と部員から慕われている。
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