今夏のインターハイへ出場する湘南学院高校女子サッカー部でキャプテンを務める 大間 由樹さん 湘南鷹取在住 17歳
全国制覇に捧げる青春
○…今月初めに行われた関東大会で準優勝し、2年連続でインターハイ出場を決めた。湘南学院高校女子サッカー部は創部20余年。名門として知名度を誇る同校のキャプテンには「勝って当たり前」というプレッシャーと伝統が両肩に常にのしかかる。「理想のキャプテンとは何か」と葛藤もあったが「率先してプレーを楽しんでチームを引っ張るのが私らしい主将像」と今ではすっかり風格を漂わせる。大会目標は「全国制覇」。8強で終わった昨年の借りを今年こそ返す。
○…地元サッカークラブ「たかとりキッカーズ」に入ったのは5歳の時、兄の影響だった。女子サッカーが今ほど浸透していなかった当時、紅一点でボールを追う姿は珍しかった。鷹取中学でも男子サッカー部員に交じり汗を流す毎日を送り、初めて岐路に立ったのは中学3年だった。将来を見据えた高校受験を控え、続けるべきか迷った。この時、後押ししてくれた「長年一つのことにとことん打ち込めることは素晴らしいことなのだ」という両親の言葉が今も胸に残る。
○…高校1年の秋、練習中に靱帯断裂、半月板損傷の大怪我を負った。全治10カ月。チームからの長期離脱と手術後の過酷なリハビリで挫折を味わった。そんな苦い思い出にも関わらず「決してマイナスじゃなかった」と振り返る。皆とプレーできる喜びを再確認できたこと、メンタル面の弱さに気付けたこと、仲間や家族の支えがあって大好きなサッカーができていること。どれも怪我をして初めて見えたものだ。経験は確かに成長の糧となっている。
○…「コミュニケーションが苦手で人見知り」と言葉少なに語る様子からは想像できないほど、グラウンドでは自ら声を張り上げ厳しい練習に食らいつく。「友達にはサッカーのことになると人が変わるよねってよく言われますけど」と苦笑い。消極的だった自分を変えてくれたサッカーには感謝してもしきれない。
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