三浦半島4市1町の首長が手を組み、地域の共通課題や活性化について話し合う「三浦半島サミット」が今月11日、鎌倉市役所で初めて開催された。先の市長選で吉田雄人横須賀市長が掲げた首長連携が早くも実現した。今後は、観光振興をはじめ様々な分野でつながりを深めていく方針。
吉田雄人市長が呼び掛け
出席したのは、吉田横須賀市長、松尾崇鎌倉市長、平井竜一逗子市長、吉田英男三浦市長、山梨崇仁葉山町長の5首長。初会合では、最初の話し合いのテーマを観光分野における連携強化とすることが確認された。三浦半島には年間1800万人が訪れる鎌倉や、豊かな自然といった観光資源がある一方で、渋滞対策や市域を越えた情報の提供、施設の利用などは進んでいない。今後はこうした課題を解決しつつ、相乗的な魅力の向上、地域の活性化を目指す考えだ。
また、この日は地場産品を相互販売することや役所間の人事交流、医療分野での連携などについても意見が交わされた。
「サミット」開催のきっかけは今年8月。吉田横須賀市長の呼びかけにより5首長が会合を持ち、連携強化を進めることが決まった。「三浦半島の周囲には横浜、川崎、湘南などブランド力の高い地域がある。少子高齢化が進み都市間競争も激しくなるなか、半島全体として魅力を高める必要があると考えていた」と狙いを話す。これまで4市1町の首長が定期的に集まる機会はほとんどなかったという。次回は来年5月頃に逗子市で開催する予定で、今後は年に複数回の会合を持つ構え。
会長に選出された吉田横須賀市長は「スタートとしてはいい会合になったと思う。まずは観光が切り口だが、その時々の課題に取り組んでいきたい。ただ検討するだけでなく、決まったことを必ず実現できる会にしたい」と話した。
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