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小泉進次郎氏に聞く議員の仕事 野比中生が国会訪問

掲載号:2014年2月14日号

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質問を投げかける野比中の(左から)高倉愛結さん、青木友里香さんと、丁寧に答える小泉進次郎衆議員(内閣府大臣政務官室で)
質問を投げかける野比中の(左から)高倉愛結さん、青木友里香さんと、丁寧に答える小泉進次郎衆議員(内閣府大臣政務官室で)

 「国会議員ってどんな仕事をしているの?」「復興政務官って?」中学生にとっては、普段あまり考える機会のない政治のこと。しかし、日本や横須賀の課題を知ることは、自分たちの将来にも繋がる。先月30日、職場体験でタウンニュース社を訪れた、野比中の青木友里香さんと高倉愛結さんが、地元選出の衆議院議員・小泉進次郎氏に国会でインタビューした。「横須賀のどんなところが好き?」「私たちと同じ14歳のとき、どんなことを思っていたの?」――同じ横須賀出身だからこそ聞ける質問に、進次郎氏は率直に答えてくれた。

国会議員として

青木 国会議員は、どんな仕事をしているのですか? 1日のスケジュールを教えてください。

小泉 去年10月に復興庁大臣政務官に起用されたので、現在は内閣府、復興庁の両政務官を兼任しています。今日は午前9時から会議に出て、このインタビューの後、政策についての勉強会が15分刻みでいくつも入っていて、夜は首相官邸で安倍総理が参加する会議に出席します。これは内閣府政務官としての話で、さらに復興庁でも同じスケジュールをこなします。

青木 今までの倍、忙しいのですね。

小泉 国会では、政務官が大臣の代わりに答弁することもあります。中には意地悪な議員もいて、事前の質問内容とは違うことを聞いてくる人もいます。でも「わかりません」では済まされないので、どんな質問にでも答えられるよう、日頃から勉強をしていないと。その緊張感はいつもありますね。

青木 そんな多忙なスケジュールで疲れませんか?

小泉 疲れますよ(笑)。だから息抜きがすごく大事。読書をしたり、地元の幼馴染みたちと飲みに行ったり。最近は落語や文楽(人形浄瑠璃)にもハマっています。あとは応援してくれる人と直接話すこと。初当選したとき、とにかく僕はイメージが最悪だった。うちは親父、おじいちゃん、ひいおじいちゃんも政治家。「世襲議員」と呼ばれ、批判にさらされました。それに当時は自民党がものすごく不人気で…。だからこそ、応援してくれた横須賀、三浦の人たちは心の支えでもあります。息抜きというか、原動力ですね。

高倉 先ほど話に出た、復興大臣政務官の仕事を教えてください。

小泉 一言で言うなら、被災地の復興を1日でも早く成し遂げることです。僕が担当しているのは、被災地の市役所や町役場の機能再生。今は被災地に月3・4回のペースで行っていますが、とにかく人手が足りない。行政経験があり即戦力になる人を全国から募集していますが、思うほど人が集まっていないのが現状。ですが先日、黒岩神奈川県知事にお会いして、県の職員として採用した職員を、被災地に派遣していただくことをお願いしました(神奈川県は1月30日付で職員を募集)。兵庫、東京、埼玉、などでも取り組んでくれています。少しずつではありますが、前進している。ほかにも、現地に心療内科医を派遣し、被災者の心のケアに従事している人に専門的な講義を行い、より自分達の力で解決できるような人材の育成も進めたいと思っています。もうすぐ震災から3年の節目を迎えます。できていること・できていないことを、今一度確認する必要があります。

原発の賛否について

青木 私たちは、普段たくさんの電気を使っています。原子力発電に関して、進次郎さんはどうお考えですか?

小泉 無ければ無いに越したことはないと思います。僕は福島に何度も行って、二度と自宅に帰れない多くの人たちに会っています。想像しにくいかもしれないけれど、久里浜にある火力発電所が原子力発電所だとして、もし事故が起きたら、一体いつまで横須賀に帰れないのか―。そう想像したときに『数字だけでは測りきれない原発事故のリスク』を感じる。「それだけの代物なのだ」という思いが常にある。しかし同時に、便利な生活を維持したいのも事実。火力であろうと風力であろうと、原発に替わりうる電源をどうやって整えていけるのか。僕はそういった発想を持っています。

根っからの「すかっ子」

高倉 野比で年明けに行われた「おんべ焼き」で進次郎さんを見ました。毎年いらっしゃっているのですか?

小泉 そうです。志ものおんべ焼きは、手入れをしたおかげで砂浜が元に戻り、立派なヤグラが建ちましたからね。皆さんとても喜んでいましたよ。

高倉 進次郎さんが中心となって、地元選出の議員さんと「TEAM YOKOSUKA」を立ち上げたそうですが、現在はどんな取り組みをしているのですか?

小泉 「TEAM YOKOSUKA」とは、観光・エコと環境・商業と工業の3つの柱で、街おこしを狙うグループです。3年前の結成当時はもっと具体的に動いていけると思っていましたが、実際のところあまり活動できていません。吉田市長と、僕たちの考え方がなかなか合わない部分がありますが、同じ思いを持つ議員たちが、市長に対してさまざまな提言をしていくことで、横須賀全体が前向きに進んでいけばいいと望んでいます。

高倉 私は横須賀の海がきれいなところが大好きです。進次郎さんは、横須賀のどこが好きですか?

小泉 政治家になる前に、地元で農業体験をしたことがあります。キャベツの刈り入れやイチゴの箱詰めとか。海も好きだけど、農家、特に里山の風景が大好き。それに、極端な田舎でもなく、最先端の都市でもない。両方の良さをそれなりに楽しめる・味わえるのがいいところでしょうね。あと決定的なのが、市民の地元に対する思いの強さ。これはすごいと思いますね。横須賀好きを競っているように、『俺の方が横須賀好きなんだぜ』『いや、俺の方が好きだ!』とかね(笑)。しかし、まだまだ活かしきれていない部分もある。例えば、横須賀の持っている歴史。ペリーや坂本竜馬の妻おりょうさん、ヴェルニー…このあたりは有名ですよね。では、2人は、三浦一族とか中島三郎助は知っている?

青木・高倉 知らないです。

小泉 中島三郎助さんは浦賀の奉行で、ペリーの通訳を務めた人物。三浦一族の発祥は衣笠。毎年甲冑を着て三浦一族を模して行うパレードが衣笠商店街で開かれています。こんなに歴史的意義の高い人物のことを知らないなんて、非常にもったいない。例えば横須賀の歴史のポイント同士を、ひとつのストーリーで繋げていき、横須賀版「歴史絵巻」を作っていくのはどうでしょう。そうすれば、歴史が観光に形を変える。いち市民として、もっと深い魅力を発信していってほしいと思います。2人も、少しずつでいいから地元の歴史に興味をもってほしいね。

進路と親子関係

高倉 進次郎さんは、私たちと同じ中学生のころ、どんな夢をもっていましたか?

小泉 中学の時は、プロ野球選手になりたかった。横浜高校の1学年先輩に松坂大輔さんがいて、僕は関東学院六浦高校だったから、何度も練習試合をしました。技術力のすごさを目の当たりにして「あぁ、これは敵うはずもない。自分はプロ野球選手にはなれないんだなぁ」と自然と限界を知りました。しかし野球漬けの毎日のおかげで、「何かに情熱のすべてを捧げる生き方」が体に染みつきました。政治家になると決めたのは大学生のとき。父親に自分から『跡を継ぎたい』と言いました。そのあとで、日本の大事な同盟国のひとつ、アメリカをもっと知りたくて、留学し、3年間過ごしました。父からのアドバイスは「日本を知りたいのであれば、外から日本を見ること」。父も大学時代、イギリスで生活していたことがありますからね。2人も、機会があったらぜひ海外に行ってください。日本のいいところ、悪いところ、気付くことがきっとたくさんありますから。ただ、アメリカでの大学院時代は、すごく苦労しました。言葉がわからないのに『次の授業までに本7冊読んで来い』とかね。次の授業では、その本を読んだ前提で授業が進むから、もう必死でした。そんな生活をしていたら、ちょっとやそっとのことは、苦労に感じなくなりましたね。『アメリカでの生活に比べたらこれくらい』ってね。そういった経験が今の政治家の自分を作っていると思います。

高倉 私はときどき家族とケンカすることがありますが、進次郎さんはどうですか?

小泉 父とはよく話しをしますよ。普通の家庭より会話は多いかもしれません。今でも食事に行きますしね。2人ぐらいの年のときは、もちろん反抗期もありましたけど、今は親孝行をどんな形でできるかと常に考えています。だから父から『ごはんでも食べに行くか』と誘われたときは、他の予定を断ってでも応じています。

青木 進次郎さんは、イケメンで性格も真面目なのでモテると思います。恋人はいないのですか?

小泉 いたらすぐにばれてしまいますよ。それに全国の人が僕の顔を知っているので、おちおち外にデートも行けません。そんな人、彼氏にするのは嫌でしょう。

高倉 最後に議員活動で今後、力を入れていくことは?

小泉 まずは復興。この震災は、自分の価値観を揺さぶられるような経験でした。「3・11をきっかけに、日本は変わったよね」という国づくりを進めていきたい。特に福島県は原発もあり、課題も大きい。全人類誰も挑戦したことのない難題に取り組まないとなりません。自分が生きている間に解決したい。

【議員の食堂はちょっぴりリッチ?】国会議事堂の隣にある衆議院の第一議員会館の食堂では、寿司やうな重など、少々リッチなメニューが多数揃っています。中には1皿300円のミニ麻婆豆腐丼、600円の日替わり定食など、リーズナブルなメニューもあります。注文はセルフ式ではなく給仕式。国会の見学ツアーでこの食堂を利用する一般客も多いそうです。
【議員の食堂はちょっぴりリッチ?】国会議事堂の隣にある衆議院の第一議員会館の食堂では、寿司やうな重など、少々リッチなメニューが多数揃っています。中には1皿300円のミニ麻婆豆腐丼、600円の日替わり定食など、リーズナブルなメニューもあります。注文はセルフ式ではなく給仕式。国会の見学ツアーでこの食堂を利用する一般客も多いそうです。

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