30日まで行われるグルメイベント「よこすか軍艦メシ」の仕掛け人「横須賀鎮守府(仮)」の代表を務める 今井 拓也さん 鴨居在住 36歳
横須賀ヲ、オモシロク
○…自ら作った有志団体「横須賀鎮守府(仮)」が企画し、先週からスタートしたグルメイベント「よこすか軍艦メシ」。市内9店舗で発案した古今の艦船をイメージしたオリジナルメニューを注文すると、軍艦印入りの割り箸が手に入るという仕組み。「割り箸は全10種類。揃えたくなる”ゲーム性”がポイントなんです」といたずらっぽく笑う。遠くは岡山県からもマニアがやってくるなど、手ごたえは上々だ。
○…戦艦「武蔵」の乗組員だった祖父の影響で、昔から艦船や歴史モノが好きだった。父親は不動産会社社長、母親は幼稚園の園長、祖父は市議会議員、と否が応でも将来を期待される家系。その反動からか、幼い頃からしがらみにとらわれない生き方に強く惹かれた。設計の勉強や焼肉店のスタッフ、長距離トラックの運転手など「流されるように」過ぎていった20代。7年前に父親が他界し会社を継いでからは、人口減の進む地元を憂う日々が続いた。
○…人気ゲーム「艦隊これくしょん」や「護衛艦カレーグランプリ」などの影響で、近年若い人からも注目を浴びている横須賀の艦船。にもかかわらず、若者向けの土産物が少ない現状に、「せっかく注目されているのにもったいない」「行政がやらないならいっそ自分たちで」と、友人らと立ち上げたのが同グループだ。今年の夏には、軍艦をモチーフにしたタオルやTシャツを市内で販売。インターネット通販を行わないのは「横須賀に足を運んでもらうことが目的」だからだ。
○…誰に頼まれたわけでもないが”勝手に”横須賀を盛り上げる――、「だってその方が自由で楽しいから」。「軍艦メシ」の次なる企画について仲間らとインターネット上で行うやり取りは、一晩で600通を超えることも。「次の課題は、夜の横須賀に人を呼びこむこと。そのためのイベントも考え中です」とにっこり。新たなアイデアの着想は止まらない。
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