全国3連覇を果たした女子ソフトボールチーム「湘南なでしこ」の監督を務める 村上 照美さん 二葉在住 66歳
”生涯ソフト”これからも
○…50歳以上の選抜選手で構成される女子ソフトボールチーム「湘南なでしこ」の監督を、6年前の立上げ時から務める。ひとたびグラウンドに出れば年齢を感じさせないメンバーたちだが、普段は家事や”孫育(まごいく)”に追われるどこにでもいるミセスたち。怪我をしないよう、体の調子に合わせてランニングの本数を減らすなど「時にはセーブすることも大事」。それが”生涯スポーツ”の秘訣だ。
○…同級生にせがまれ入部した中学のソフトボール部で、たった1球が命取りになる試合の緊張感に「友人よりハマってしまった」。手が小さいながらも守備の要・キャッチャーを任され、投球の基本である「3本指投げ」を必死にマスター、高校卒業までプレーした。ソフトボールは攻守の区別があり体を休めながらできるため、子育てが一段落してから復帰する「ママさん」も多いという。自身も結婚・出産後、横須賀に越してきたのを機に、地元チーム「メッツ」で再びグラウンドに。ひざを悪くするまで30年現役を貫いた。
○…野球経験者の夫は、「メッツ」の監督も務めていた。今回の全日本大会でも広島県まで同行し、練習用ネットの設置やおしぼりの用意など「チームの頼れる裏方」として選手らを献身的に支えた。「メンバーの誰よりもマメなんですよ」と笑みをこぼす。作戦や指揮は妻、練習サポートは夫。夫婦2人3脚で手にした栄冠だ。
○…現在は「湘南なでしこ」と「メッツ」の監督を兼任。ハツラツとしたエルデスト(50歳以上の選手)が多いが、それでも同世代が体や家庭の事情で引退する姿を見ると、「自分も辞め時なのだろうか」と思うこともある。しかし、自分が辞めたら「チームの存続にかかわる」。9人で補い合うからこそ、それぞれの得意な部分を活かして結果を出すことができる。孫5人にひ孫までいる「おばあちゃん」だが、まだまだ”生涯ソフト”はやめられない。
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