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横須賀・三浦 人物風土記

公開日:2015.01.23

大縄跳び(チームジャンプ)大会を主催する「横須賀青年八日会」の新会長
田中 洋次郎さん
ハイランド在住 38歳

「幸せの循環を築いていく」

 ○…小学生が汗して、涙する「大縄跳び(チームジャンプ)大会」が今年も開かれる。12回目を数え、参加選手は1400人規模に膨れ上がった。経済人としての自己研さんが会の本来の趣旨となるが、「1年に一度くらいは地域に目を向けた活動を」とスタートさせた。「難しいルールはなく、運動の得手不得手も問わない。大縄1本でチームワークを学べる」。教育効果の高さに注目した学校が、課外活動として熱心に取組むなど、地域連携の理想の姿になっている。

 ○…毎月8日に集まるから「八日会」。異なる職業のメンバーが講演会やディスカッション、視察研修などを通じて学びを得ている。年齢に少しの幅はあるもののおおむね同世代。経営者(リーダー)としての苦悩を分かち合い、相談できる貴重な存在だという。会で培った友情は時に高い行動力を発揮する。東日本大震災発生の翌日。横須賀中央駅頭でいの一番に義援金を呼び掛けたのがこの団体だ。自身もその中心として声を枯らした。

 ○…外資系金融機関でマネージャーのポジションにいる。仕事の利便を考えれば横須賀を離れる選択肢もあるが、仲間の存在がそれを引き止めさせる。「横須賀に住んでいながら、地元で起きていることをほとんど知らなかった」。会の活動を通じて様々な魅力や多くの課題に気づかされた。「与えられてばかりでは申し訳ない」。会長を引き受けたのはそうした理由からだ。

 ○…横須賀を盛り上げようと奔走する大人たちがいること。気持ちよく送り出してくる家族がいること。 「大縄跳び大会」に参加する子どもたちには、大会を開催する意味もしっかり伝えるつもりだ。 「かけがえない経験をした彼らが、大人になってからこうした機会を設けてくれたら大成功」。幸せの循環を築いていく。

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