今にも動き出しそうな彫刻や針金の人形。その空間だけ、時がゆっくり進んでいるような、不思議な佇まい―。横須賀美術館の第4期所蔵品展では、作家の前田昌良氏による特集「小さな動く彫刻の世界」が催されている。
絵画と”小さな動く彫刻”を組み合わせた作品を多く発表している前田さん。東京藝術大学大学院終了後、画家として活動していた中で、その始まりは「2人の息子が幼かった頃に作っていた木の剣や自動車」だったという。これが後に、シンプルな彫刻作品と絵画とをコラボレーションした”美術作品”へと繋がる。近年では、雑誌『別冊文藝春秋』の表紙(2002年〜2007年)や本の装丁を担当するなど、独自の世界観を確立している。
「遠い昔の自分の子ども時代から、誰かが届けてくれたような不思議な気持ち」と創作の原点を振り返る前田さん。今回の展示では、自身のアトリエで保管していた懐かしい作品など50点が並ぶ。会期は4月19日(日)まで、詳細は同館【電話】046・845・1211
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