高齢者や障害者など「交通弱者」と呼ばれる人たちの外出サポートをNPO法人「つばさ福祉送迎」が今月からスタートさせた。送迎車を走らせ、買い物や通院をする際の”足代わり”として利用してもらう。三春町と汐見・望洋台を試行エリアとし、2コース週4便をボランティアで運行。公共交通の補完的な役割を果たしながら、市内の交通困難地域の調査も進めていく。
同NPO法人では、丘陵地や谷戸を抱える市内の地理的要因などから、公共交通を利用できない高齢者が増えていくと予測。「相互扶助による地域送迎システム構築の必要性を感じている」と代表を務める佐久間則夫さん。
今回は試験導入の形で7人乗りの中古ワゴン車1台を使って運行を開始。商店街やスーパーでの買い物、病院への通院を想定したコース編成で、10か所程度の乗車ポイントを設けた。巡回は午前中の時間帯とし、予約不要で誰でも利用できる。ドライバーは「介護ヘルパー」「福祉有償運送講習修了者」が務めている。
道路運送法との兼ね合いで料金は徴収できないため運賃は無償。同NPO法人では、運行の継続と市内の交通困難地域の調査活動のための支援金(カンパ)を募っている。今後は利用状況などをまとめて地域による「助け合い交通」の重要性を行政に投げかけていくという。
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