横須賀・三浦 人物風土記
公開日:2015.09.11
今週末の映画会ミニコンサートに出演。ソプラノ歌手として、国内外で活躍する
鈴木 慶江(のりえ)さん
市内出身
「歌う喜び」次世代に
○…地球の生命力をテーマにした映画「地球交響曲第8番」。市内の団体による上映会で、ミニコンサートを行う。同作の第5番でも自身の歌う楽曲が使用された縁もあり、思い入れのあるシリーズ。「映画への導入の時間として、楽しんでほしい」。透き通るような伸びやかなソプラノで、会場を魅了する。
○…剣道に熱中し、ピアノや歌うことが大好き。そんな少女が「声楽」に出会ったのは、横須賀大津高校時代。音楽の選択授業で「声楽をやってみない?」と声を掛けられた。剣道に没頭するか、新しい世界に挑戦するか―。悩んだ末に、「できるところまで」と進路を決めた。東京芸大進学後、まず言われたのが「耳を鍛えなさい」。周りに早く追いつきたいと、図書館のライブラリーを聴き漁り、オペラからピアノまで多くのコンサートに足を伸ばした。”0468地区”の音大生を集めたコンサートを催すなど、音楽漬け。「遊ぶ暇などなかったけど、とにかく歌が楽しかった」。大学院に進み、コンクール優勝でイタリアへ推薦留学。日本とは異なる文化に戸惑いながら研鑚を積んだ。海のないミラノでは、ホームシックにかかると「横須賀の海を思い出しながら、運河を眺めていた」と振り返る。
○…イタリア在住中の2002年、日本でCDデビュー。ジャンルを問わず軽やかに行き来する中で近年、力を入れているのは、子どもたちとの交流だ。「身体は素晴らしい楽器」―と、小学校などで歌う喜び、表現する楽しみを伝える。キラキラした瞳と笑顔に変化していく様子に、「子どもの可能性」と実感する。声楽の世界へ導いてくれた、恩師への想いにも重なる。
○…華やかな雰囲気を身にまとい、繊細でかつ力強い歌声―。10年来続く市賀詞交歓会での国家独唱は、「これを聴かないと1年が始まらない」という人も増えた。「歌は私からの贈り物なんです」。心を歌に託し、丁寧に届け続ける。
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