船越町在住で同町のジム「ロデオスタイル」に所属する格闘家小谷直之選手(33)が、総合格闘技の世界大会「Ultimate Fighting Championship(UFC)」に出場する。27日(日)にさいたまアリーナでカナダ人選手との対戦に臨む。
山本KID選手らも出場する「UFC」に参加するのは今年で3回目。2007年に初出場した際は「世界の壁の厚さを知った」と完敗。厳しい鍛錬を積み、一回り成長して戻ってきた昨年は「自身の成長よりも世界のレベルが上がっていた」と再び敗北を喫した。迎えた今回の大会。結果を出さなければ、今後大会に招待されないため「後がない」と危機感を募らせる。だからこそ準備には力を入れた。先月単身渡米、欧米人相手に約3週間、実戦練習を積んだ。
「もう一花咲かせる」
高校2年の時、兄がジムに通い始めた影響で、兄弟揃って柔道から格闘技に転身した。培った技術を生かした寝技や関節技を得意とし、みるみる頭角を現した。
専門学校卒業後はアルバイトをしながら練習に励む日々。しかし生活は不安定だったため、選手生活をサポートしてくれる介護事業社に就職。厳しい業務に周囲は次々と辞めていったが、折れずに入浴介助などの仕事に励んだ。気付けば部署で2番目の古株で、30代になっていた。生活は安定するが、結果が出ず、諦めもちらついたが「もう一花咲かせる」と一念発起。再び真剣に格闘技と向き合い、7年ぶりに世界の舞台に戻った。ベテランの域に入り、最後は悔いなく競技に専念したいと昨年退社。「準備は万端」と意気込む今回の一戦は落とせない。
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