横須賀・三浦 社会
公開日:2017.01.06
思い描く未来へ 輝け20歳
常に新しい「私」で
大学生 八村 美璃さん
今年、市内では4474人が新たに成人の仲間入りを果たします。その中で、自分の道を走り出しているハタチの3人に、現在の思いや目指す将来を聞きました。
地元愛をつなげるツールとして「ヨコスカネイビーパーカー」を製作。販売イベントでは完売して、メディア出演にも追われた。あれから2年、時の女子高生グループのリーダーは中央大学法学部に通う。「仲間と考えた日々、アイデアが形になった瞬間など、全てが自信になった」。そう当時を振り返るが、だからこそ続いた悩みもあった。それは「ネイビーパーカーの八村」「横須賀の八村」として自身を表現することについて。各分野で活躍している大学生が集う場など、パーカーの実績があったからこそのつながりもあったが、決してそう見られたいわけではなかった。
そんな葛藤の中、ある弁護士が語った、殻を変え続けて生きるやどかりを人生に例える話を思い出した。「私も殻を脱ぐ時かな」。ハタチを迎えたタイミングで育った横須賀を離れ、大学に近い都内で1人暮らしを始めた。ネイビーパーカーも意識的に着なくなっていった。
「全てから解き放たれた」中で改めて大事だと気づいたのは、肩書きに縛られず自分の道を歩むこと。軸が定まると吹っ切れた。「常に新しい自分にアップデートしていく」―。四国の地域おこしイベントなど、誰も自分を知らない場へ飛び込み、時には運営側に回るなど活動の場を広げている。
「法律の勉強を進めつつ、その時の自分のビジョンに沿って行動していくと思う。考える事ばかりで不安も多いですよ」。将来も、今年のことさえも明確なものではない。それでも、言葉とは裏腹に明るく話す表情には、未来の新しい「私」に対する期待も含まれている。
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