岐阜女子高校で女子バスケットボール全国優勝の立役者として活躍した 池田 沙紀さん 坂本町出身 16歳
目の前の勝負に全力で
○…身長160センチと、チーム内では小柄ながらも、敵陣営を切り裂く素早い突破力と中学時代から培われた広い視野で、司令塔として活躍。初のインターハイ優勝に貢献した。決勝の相手は昨年の大会で敗北を喫した愛知の桜花学園。5年連続制覇を誇る強豪に雪辱を果たした。「厳しい練習に耐えた成果。素直にうれしかった」と勝利の瞬間を満面の笑顔で振り返った。
○…初めは兄が通っていたミニバスについていったのがきっかけ。坂本中では実力者揃いの同世代たちの中でキャプテンを務め、チームのまとめ役として全国3位に。卒業後、メンバーは東京、神奈川などの名門校に進み、全国大会での対戦を誓い合った。帰省した際には、中学時代の同志と集まり当時の話に花を咲かせる。「皆それぞれの場所で成長している。私も負けないように」。プレーする場所は違えど、固い絆は変わらない。
○…進学した岐阜女子高校は全国大会で常に結果を出している強豪校。体験練習に参加した際に、基礎を重んじる意識の高さに感銘を受け入学を決めた。寮で暮らし食事も当番制。毎日メンバーたちと生活を共にしているため、上下関係を気にせず、意見を言い合える関係を築けている。「バスケにひたすら打ち込める環境。寮生活がチームを強くしている」。週6日、朝練を含め4時間程度のハードな練習に励む。最初は家族と離れることへの寂しさがあったが、現在は毎日が楽しくて仕方がない。
○…将来の夢は「考えられない」とバスケ界のホープらしからぬ答え。「目の前にある勝負に勝つことしか考えていない」。今を全力で生きる姿勢が、2年生にしてレギュラーを勝ち取った強さの秘訣なのかもしれない。秋には、全国につながる大会が控える。「王者として迎える次の大会。今までとは違うプレッシャーがある」と話す表情は、どこか、勝負の日を楽しみにしているかのようだった。
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