ウインドサーフィンW杯横須賀大会 市民応援団の中心となって活動する 芦澤 雄一さん 野比在住 70歳
住民がつくる「風のまち」
○…W杯開催を契機に地元を活性化させようと、昨年から立ち上がった「市民応援団」。その中心に立ち、競技者や商店主らの様々な意見をすり合わせていく”潤滑油”としての役割を担う。「みな大会をより良いものにしようと動いている。あとは地域住民をどれだけまきこめるかがカギ」と意気込む。
○…野比で育ち、大学卒業後は市役所に就職。定年まで勤めあげると「育ててもらった恩返しを」との気持ちから、地域のボランティア活動に参加し始めた。若者を見守る青少年推進委員をはじめ、観光協会の運営など「まちのためにできること」を実践してきた。名刺の裏に記されている10個以上の肩書。「頼まれると断れない性格もあって」とおおらかな人柄が滲み出る。現役時よりも忙しい毎日に「お金は入ってこないけどね。やりがいには変えられないよ」と冗談半分に笑う。
○…マリンスポーツの普及を目指して今年3月に発足したNPO法人「津久井浜マリンレジャー連盟」の理事長も務める。が、人生でウインドサーフィンは未経験。「まずはやらなければ、話もできない」と齢70にして初めて挑戦した。「やっぱり体感しなきゃ楽しさはわからないよね」と子ども向けの体験事業も積極的に手掛ける。そんな行動力に周囲の人間は驚かされるばかりだ。
○…地元の好きなところは「海あり山あり」。それを一番理解しているからこそ、季節の草花を楽しむロードウォークや海岸でのふるさとマラソンも輪の中心に立って動く。史跡や観光名所がない北下浦に人を呼ぶには、自分たちで動機を作るしかない。今回のW杯もその一つ。「だれもが『津久井浜といえばウインドサーフィン』と思うようになるまでが本当の成功」と語気を強めた。
|
|
|
|
|
|
|
<PR>