横須賀版 掲載号:2018年6月8日号
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長井「ブロ雅農園」代表で先月から農福連携事業を始めた 鈴木 雅智さん 長井在住 36歳

「農業はおもしろい」

 〇…直売所やイベントでの販売の目印はブロッコリーのイラスト。「ブロ雅農園」と名付けた由縁だ。就農3年目。両親と共に少量多品目の栽培を手掛けている。

 〇…長井で代々続く農家の長男。父親には「自由にしていい」と言われるも、背中を見て「いつしか自分も」と平塚農業初声分校に進学。もう少し学びたいという意欲が湧いたのと同時に、恩師の姿を見て「教える立場になりたい」と教員免許を取得するため、東京農業大学へ。祖父の「土が基本」との教えを胸に、これを体系的に学ぶ土壌学を専攻した。「夢を託されたような気持ちだった」。父親が農薬を減らした栽培を手掛けていたことから”環境保全型”の学びも深めた。

 〇…卒業してすぐ、母校で教鞭を執る機会に恵まれた。農家の後継者も少なくない環境だが、真っ先に思ったのが「生き物を育てるおもしろさを伝えたい」。生徒と共に学び、農業の楽しさを再確認できたが、10年間勤務して考えた次のステージは就農。「自分の色を出して挑戦したい」と、売り方や品目など試行錯誤しながら、体験の場も積極的に提供する。先月から農福連携を開始。生産者として、飲食店や消費者だけでなく、異業種とのつながりにも多くの可能性を感じている。

 〇…幼いころから絵を描くのが好きで、学生時代は美術部に所属。教員になってから農業経営に関する授業で「POPの重要性」を教えながら、作成したのが後にトレードマークになるブロッコリーだった。ディスプレイの野菜に顔を描くと、インパクトもあり近づいてもらえる。そんな小さな戦略も少しずつ”実”をつけている。4歳と9歳の娘も手伝いしながら、発見や学びの日々。「農業はおもしろい」―自らも楽しみ、発信し続ける。

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