ダンスのクランプ世界大会「EBS」ジュニア部門で2連覇を果たした 能城 輝心さん 公郷中学校3年生
楽しむ純な心で世界を魅了
○…表情にあどけなさがまだ残る、おとなしい印象の中学生。まさか世界を相手に、ダンスパフォーマンス「クランプ」の頂点に2度も輝いた猛者だとは、想像もつかない。「前回優勝した時の方が嬉しかった」。思春期で恥ずかしさもあるのだろうか、嬉しさを抑え、王者らしくクールに質問をかわす。
○…日本ではエグザイルのブレイクをきっかけに、近年知名度を上げている「クランプ」。足を地に踏みつけ、胸を突き出し、腕を振り下ろす動作を基本とし、攻撃的な激しさが特徴のダンスだ。その魅力に惹き込まれたのは幼稚園の頃。あこがれのダンサーさんが踊るネット動画を見て以来、「かっこいい、僕もやってみたい」と親に訴え続け、中目黒にあるスタジオへ小学2年生から通い始めた。今では師匠にあたる日本クランプ界の第一人者・ツイッグスファミリーの一員として大人に交じり、八王子や赤羽のスタジオへもほぼ毎日通うほど入れ込んでいる。
○…言葉数は少ないながらも、クランプを愛する気持ちは一途。高校受験を控え、進路がまだはっきりしないが、「ダンスにもっと専念できる高校に行きたい」と、人生の道はすでに見つかっているようだ。生活の一部となったクランプは、パフォーマンスを上手く決められて観客を盛り上げられたときに楽しさを感じるのだとか。
○…目下の目標は12月、世界的にも高レベルな国内大会での優勝。だが勝負にこだわるよりも、まずは「楽しみたい」という気持ちが強い。この純粋な気持ちが観客を魅了しているのかもしれない。いずれは生まれ育った横須賀の地でクランプの正しい知識や楽しさを広めるワークショップを開くことも夢見る。原石は今まさに輝き始めたばかりだ。
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