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横須賀・三浦 トップニュース社会

公開日:2019.08.09

若松町
築100年の古民家救って
シロアリ被害など甚大

  • デザインの仕事もこなすタカラさん(左)と写真家のコムラさん

 横須賀中央のまちなかにぽつんとたたずむ古い家――。若松町1丁目にある築約100年の古民家で、修繕費を募るクラウドファンディングが行われている。先月29日から募集を開始し8月2日時点で約50万円が寄せられている。期間は今月30日(金)まで。

ネット上で修繕費募る

 横須賀中央駅から徒歩3分ほどのところにある2階建ての古民家。名前は「飯島商店」。デザイナーで音楽活動も行うタカラマハヤさんと写真家のコムラマイさんの2人が居住し、アトリエとして活用しながら、映像・写真の撮影スタジオや展示のギャラリースペース、ライブハウスとして貸し出しも行っている。

 建物は「1923年の関東大震災直後に建てられたものと聞いた」とタカラさん。炭屋や牛乳屋、タバコ屋を経て、5年ほど空き家状態だったこの家に住み始めた。もともと、傷んでいる箇所も多く自身の手で直せる部分は修復してきたが昨年の夏、シロアリが発生。さらにエアコンの故障や古くなってしまった水道管の漏水なども重なった。確認してもらった業者には「このまま放っておけば住めなくなる」と言われるほど。そこでクラウドファンディングを思案。「この家の存在を多くの人に知ってもらえる機会にもなる」と実施を決めた。シロアリ駆除や冷暖房設備、漏水処理に加え、傷んだ床や畳など「このタイミングで徹底的に直したい」と合計100万円を目標にパトロンを募ることにした。シロアリの駆除や水道設備は急を要したためすでに工事済みだという。

最大の敵 返礼品に

 支援者には金額に応じて、返礼品を贈呈。タカラさんがデザインした「飯島商店」のステッカーや名前のロゴ作成、同店を1日利用できる権利など、さまざまなグッズやサービスを提供する。また、老朽化の最大の”敵”であるシロアリを、コムラさんが可愛らしいイラストにしデザインしたTシャツや、シロアリ除けに効果があるマグネットなども用意した。

 タカラさんは「これからも古民家活用の可能性を広げていきたい」と話した。

 詳しくはクラウドファンディングサイト「CAMPFIRE」【URL】https://camp-fire.jp/projects/view/178181

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