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横須賀・三浦版 公開:2020年6月26日 エリアトップへ

浦賀 「造船のまち」 記録と記憶 8ミリフィルム活用、映画制作

社会

公開:2020年6月26日

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1976年当時の浦賀港(=横須賀市図書館提供)
1976年当時の浦賀港(=横須賀市図書館提供)

 横須賀市は、昭和の時代に造船業を中心に栄えた浦賀の記録と記憶を未来へ繋げる取り組みとして、8ミリフィルムを使った地域映画制作に挑む。「浦賀の映画学校」と銘打ったプロジェクトで、市民参画型の映画制作を全国各地で手掛けている事業者の指導を受けながら完成をめざす。地元の浦賀小学校の6年生が作品づくりの中心的な役割を担い、フィルムなどの資料提供で市民にも協力を求める。来年1月に完成上映会を開く計画だ。

地元小学6年生が挑戦

 市は浦賀奉行所設置から300年に当たる今年を周年イヤーに位置付け、記念式典ほか種々のイベントを予定していたが新型コロナの影響を受けて中止を決定。今年度は、この映画プロジェクトのみ取り掛かる。

 ドッグを中心に賑わいを見せた昭和の浦賀に光を当て、映画の制作を通じてまちの来し方を再確認する。主に1960年代から80年代に記録された一般市民の8ミリフィルムを用い、庶民史の視点で一時代を捉える。

 地元の浦賀小学校の6年生がフィルム探しや往時を知る人のインタビューを行うほか、サイレント映像に効果音つける作業なども体験。全校合唱や中学校の吹奏楽部とも連携し、BGMや挿入歌の作成に挑戦する。郷土史の理解、地域社会とのコミュニケーションなど横断的な学びの場としていく。同様の手法を用い、岩手県大船渡市や長野県安曇野市で地域映画を完成させている(株)アルプスピクチャーズが監修。メイキング映像もつくる。

記録映像の提供 広く募る

 昭和時代の浦賀を焼き付けた8ミリフィルムは市民からも広く募る。

 提供を求めるのは、造船の地として栄えた頃の賑わいの風景や子どもの成長記録など。寄せられた映像は同プロジェクトの作品の一部として使用されるほか、内容によっては映画制作メンバーが当時の様子などのインタビューを行う。市の担当課では、多くの市民に参画してもらい、活力のあった時代を懐かしさとともに振り返ることで、今につながるヒントを探し出したいとしている。

 フィルムの提供は、浦賀行政センターまたは市役所本庁舎4階の文化スポーツ観光部企画課に電話連絡し、各窓口に持ち込む。問い合わせは、浦賀行政センター【電話】046・841・4155/市文化スポーツ観光企画部【電話】046・822・8121

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