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横須賀・三浦 人物風土記

公開日:2020.07.31

「按針のまち逸見を愛する会」で会長を務める
加藤 孝子さん
吉倉在住 84歳

届いて 按針愛を全国へ

 ○…徳川家の祖・家康に異国人の身で仕え、江戸幕府の礎づくりへ多大に尽力した三浦按針。彼の所領だった逸見地区からその功績を称えて後世に伝え、地域活性に繋げようと活動する「按針のまち逸見を愛する会」。周りから推されて代表者となった。「元気が取り柄だが今さら役を受ける歳ではない。私よりも適任な方はいたはずなのに」と恐縮する。

 ○…会の活動は按針の生涯や逸見周辺の観光スポットをまとめた冊子作りや地域住民と連携してイベントを行うなど、いずれも歴史と地域がテーマ。按針に縁ある横須賀市他3市と連携して進めている、NHK大河ドラマ誘致活動にも積極的に携わっている。こうして10年以上続けてきた活動の中、今一つの転換点を迎えようとしている。それは会の名称変更。「会員は県外にも多い。名称を逸見に特定しない方がより多くの方に共感していただけるのでは」と、活動の輪を広げるべく目下議論の最中だ。

 ○…生まれも育ちも吉倉。幼少期から安針塚へ度々足を運び、祭りも大好きだった。「吉倉は昔から賑やかで住民同士仲の良い街」。逸見小、湘南女子学園(現・湘南学院)中・高校、京浜女子(現・鎌倉女子)短期大学を経て、後に自治大臣となる故・田川誠一氏と共に地域活動や政治研究を行ってきた。以来半世紀以上町内会や防火クラブといった数多の地域活動に携わるなど、地域を牽引してきた。

 ○…今も昔も近所から相談事を持ちかけられることは多いそうだ。きっと面倒見と人の良さゆえだろう。9月でまた一つ歳を重ねるが、大河ドラマ誘致へ「これまで皆で積み上げてきたものを消さないよう、繋げていきたい」と情熱は健在。まだまだ引退は出来そうにない。

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