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横須賀・三浦 人物風土記

公開日:2020.11.27

今月28日にスタートする「馬堀海岸parkrun」の運営に携わる
大山 敦さん
浦賀在住 47歳

「ラン」で緩やかなつながり

 ○…毎週土曜日の早朝、馬堀海岸の遊歩道に集まり、5キロの距離を走る・歩くだけ。犬と一緒や赤ちゃんを載せてベビーカーで参加するバーギーランもOK。世界一敷居の低いランニングイベント「parkrun」(パークラン)をスタートさせる。競わずに東京湾越しの横須賀や横浜、対岸の千葉の景色を眺めながら自分のペースで完走をめざす。”週末のラン習慣”の提唱は、健康増進と地域コミュニティーの絆を深めることが目的だ。

 ○…イベント運営の中心を担う。肩書は「ランディレクター」だが、40代になって走り始めた「単なる市民ランナー」という。息子のサッカーの練習に付き合ったところ肉離れを起こし、運動不足を痛感。手軽な身体づくりとして始めたランニングが心身を整えてくれることに気づいた。各地のランニングイベントなどに足繁く通う中で知ったのがパークラン。たかが5キロの距離をわざわざ集まってみんなで走る活動の趣旨に共感を覚えた。

 ○…フェニックス並木が外国のリゾート地を彷彿とさせる馬堀海岸沿いのコースは、首都圏屈指のランニングスポット。県外の友人を招いて一緒に走ると、「素晴らしい環境」と感激される。全国20エリアで行われているパークランの会場を巡回しているランナーもいる。「(自分が)住む街の魅力を伝える小さな貢献ができればいい」

 ○…「この指とまれ方式」で複数のボランティアが自主的に運営に携わる。集まったメンバーが交代でイベントを切り盛りするイメージ。ゆるやかなつながりから生まれる支え合いがパークランの真骨頂だが、あえてそれを口にしない。「仲間とビールを美味しく飲むため─」。走る理由はそれだけでいい。

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