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布ぞうり作家として市内外で教室を主宰、5月に入門書を発刊した 市ノ瀬 絵理子さん 馬堀海岸在住

掲載号:2021年7月2日号

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「編む」楽しさを発信

 ○…はぎれや古布を編んで作る「布ぞうり」。コロナ禍で自宅時間が長くなる中で「おうちで楽しく」をテーマにした入門本を5月に出版した。手順を写真で分かりやすく解説。「要らない布や服を捨てずにリメイクして生まれ変わらせる。エコな暮らしにつながる」とカラフルな布ぞうりを手に微笑んだ。

 ○…手芸やクラフトとは無縁―だったが、20年ほど前のこと。隣家から貰った一足の布ぞうりが、人生を変えた。「履き心地が良くてかわいい。どうしても作ってみたい」。講座を探し当てて教わりながら、自分なりの作り方を編み出していった。うまく出来るとプレゼントしたくなるもの。そこから「教えてほしい、作ってみたい」との声を受けるようになり、「布ぞうり工房 禅蔵」を立ち上げ、上町の呉服店で教室を開いた。

 ○…素材や色の組み合わせで唯一無二の一足が完成する。「何個作っても飽きない」。休みなく仕事を続けてきたが、10年ほど前に体調を崩し、舌癌が判明。治療に専念した。「無理せず、楽しく作ることを忘れないように」とバランスを取りながら復帰。渡米して講座を開いたり、パリの「ジャパンエキスポ」に招待作家として出展したりと、布ぞうりの「伝道師」として精力的に活動する。解説の入門書発刊やネットでの制作キット販売など、「手軽に楽しく」がモットーだ。

 ○…群馬県の工芸品・こんこん草履をアレンジして紹介している。技術継承という想いはもちろんだが「事業の継続や病気など、苦しいときに多くの人に支えられた。感謝の気持ちを恩返ししたかった」とこれを「ヨコスカスリッパ」と名付けた。偶然手にして、世界を広げてくれた布ぞうり。人との縁も、この横須賀で編み続けていく。

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