横須賀・三浦 トップニュース経済
公開日:2022.04.01
浦賀の渡し
生活交通維持と観光活用
トライアングルが運航事業
"ポンポン船"の愛称で親しまれ、浦賀の東西をつなぐ市民の足として長い歴史を持つ「浦賀の渡し」の運航を4月1日(金)から、猿島航路やYokosuka軍港めぐりを市内で展開する(株)トライアングル(小川町)が手掛ける。地域資源を活用した事業開発を得意とする同社では、生活交通と観光を融合させた新しい渡船のスタイルをめざす。
東西つなぐ片道3分の船旅
浦賀渡船は、奉行所が浦賀に置かれて間もない1725(享保10)年頃から始まったとされ、東西の交流や物流を支えた。1878(明治11)年から地域の17町内会の共同体で維持管理を行うようになり、40年後の1917(大正6)年に行政組織である浦賀町が関与するようになった。最盛期はこの頃で、1日の乗客数は1千人に達していたという。
1943(昭和18)年に横須賀市営の公共交通となり、49(同24)年に民間事業者に船体や桟橋などの施設を貸し付けて運航する現在の方式に。先月末までは(株)ミウラ総建が運営していたが、今月1日からトライアングルが全事業を担当する。
時刻表がなく、呼び出しボタンを押すと迎えに来る運航方式に変更はないが、料金は改定された。大人400円、小・中学生1人につき200円となり、市内在住者は「市民割」が適用され、それぞれ半額で乗船できる。運航時間は午前7時から午後5時。今後は観光客などを対象とした1Dayパスの導入も予定している。
市は浦賀ドックを中心とした同エリアの観光開発に力を注いでいる。昨年10月から今年1月にかけて実施した浦賀湾クルーズやレンガドック見学ツアーなどの観光実証事業で一定の成果を得たことで、今後も同様の企画を継続していく方針を打ち出している。浦賀の渡しは、域内周遊を促進する重要な交通インフラと位置付け、同事業者と連携しながら活性化をめざす。
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