クラブユース県優勝の「横須賀シーガルズFCジュニアユース」で代表を務める 石川 貢さん 粟田在住 40歳
○…創立33年、古豪の少年サッカークラブを神奈川の頂点に導いた。チームから請われ指導者として関わるようになって9年目。昨年、自身がジュニアユースの代表に就き、弟の(扶氏)を監督として呼び寄せ、体制を確立。かつての低調期を乗り越えて名門復活を印象付けた。表彰式に臨んだ選手らの姿を眺めていると言葉にならない感情が込み上げてきた。それを周囲に悟られないよう平常心を装いながら会場の椅子を片付けた。
○…チームは小学生時代、元日本代表の兄(直宏氏)とともに所属していた古巣。その立て直しを依頼され戻ってきた。
「向上心と情熱をたぎらせて入団してくる選手に応える環境がなく、在籍者は減るばかり」。選手が練習をボイコットし、人数不足で試合出場を断念するなど最悪の状態に陥っていた。「悪循環から抜け出し、チームとして結果を出すには基本動作を徹底すること」。挨拶や礼儀、他者への感謝などサッカーを通じた人間形成に指導の重きを置き、好転させた。
○…人生の大半の時間をサッカーに費やしてきた。目標としていたJリーグ選手になる夢は叶わなかったが、JFL、フットサルチームで培った経験は大きな財産だという。「(シーガルズには)地域のトップチームに手が届かず、悔しい気持ちを抱きながら次のチャンスを待っている選手が少なくない。壁をどう乗り越えるか。失敗しても諦めずに再挑戦する「リバウンドメンタリティ」を自分の言葉で伝えている。
○…セカンドキャリアとして指導者の道を選んだ。その延長線上でクラブ運営にも携わる。経営を成り立たせるために奔走する日々だが、現場主義の姿勢は崩さない。現在は中学1年のクラスを担当、可能を引き出す。
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