横須賀・三浦 経済
公開日:2023.05.12
芙蓉交通
持続社会へ いざ出発
EV車 年内に10台導入
芙蓉交通株式会社(八木達也社長)は5月9日、同社で初の電気自動車(EV)タクシーの運用を開始した。同日には内川にある同社車庫で出発式が行われた。
今回導入したのは「日産・リーフ」。同社では現在は5台を保有しており、年内に5台を追加で導入する予定で総台数のうち3分の1のタクシーが電気自動車になる見込みだ。
今回の導入は脱炭素社会を目指す取り組みの一環。新エネルギー・産業技術総合開発機構の「グリーンイノベーション基金」を活用して商用EVの拡大事業を手掛けるGO株式会社(東京都港区)の支援で実現した。同社は全国約100のタクシー事業者に対してEV化や充電器の支援をおこなう「タクシー産業GXプロジェクト」を推進している。
脱炭素とは地球温暖化の原因となる二酸化炭素の排出量をゼロに近づける取り組みを指し、EVの導入はその一例。芙蓉交通は事務所の照明にLEDを採用し社屋の屋根にソーラーパネルを設置するなど、脱炭素へ向けた施策を推進している。
脱炭素を先導
八木社長は「コロナ禍で大打撃を受けたタクシー業界がこのような取り組みに関わることは非常に厳しかった」と振り返り、事業者の自助努力だけではなく官民での連携が中小企業の持続につながることを強調。その上で「交通事業者が脱炭素への取り組みを先導していかなければならない。我々が横須賀でその機運を高めていくことができれば」と話した。
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