横須賀・三浦 社会
公開日:2024.02.23
珍魚シマハナビラウオ現る
地元児童が佐島で発見
全国的にも採集例が少ないエボシダイ科の「シマハナビラウオ」の幼魚1匹を、大楠小学校1年の原口航汰くんが佐島港で発見した。
タコ漁師の祖父の影響で、「海の生き物が大好き」だという原口くん。遊び場は専ら自宅近くの海。3歳頃からほぼ毎日通い、捕獲当日も海中に漂っているクラゲを発見した。そこに寄り添うように、体長5センチほどの魚がいるのを見つけ、すぐさま網で捕獲。「最初はクラゲウオかなと思った」と原口くんは振り返る。
その後、生きた状態で観音崎自然博物館へ持ち込まれ、特徴的な黒い縞模様や背鰭の軟条数などから「シマハナビラウオ」であることが分かったという。海洋生物に詳しい同館学芸部長の山田和彦さんは、「国内では東北沖から東シナ海まで記録があるが、観察例は少なく三浦半島では初記録と思われる。40年ほど周辺の海の調査をしているが珍しい」と話す。
寄贈された個体は今後標本にして収蔵し、研究調査に役立てられる。
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