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横須賀・三浦 社会

公開日:2025.08.22

横須賀市消防局
救助技術2種で全国へ
「ロープ応用登はん」46年ぶり

  • 三浦消防署の訓練場に集った隊員ら

  • ロープ応用登はん(左)とロープブリッジ救出の訓練

 全国の消防隊員が日頃の訓練の成果を生かして、救助活動を披露しあう「第53回全国消防救助技術大会」(主催/全国消防協会)が8月30日(土)に兵庫県三木市を会場に行われる。横須賀市消防局から46年ぶりとなる「ロープ応用登はん」と、2年連続の「ロープブリッジ救出」の2種目に予選を勝ち抜いた精鋭6人が出場する。

 2人1組で、15mの垂直の壁をロープを用いて駆け上がるタイムを競う応用登はんには南消防署西分署第1救助係の石渡憲祐さんと大久保伸悟さんが出場。全国大会への切符は、県大会1位のみがもらえるシビアな戦いの中、9・2秒を記録。2位以下もコンマ1秒を競う展開だった。チームリーダーである石渡さんは「昨年は県大会2位と涙をのんだが、これまで毎日のように本数を重ねてきた。登った数はどこにも負けていない」とこれまでを振り返り、自信をのぞかせる。

 水平に展張された約20mの渡過ロープを渡り、要救助者役を救出する4人1組の競技、ブリッジ救出には、三浦消防署第2救助係から常石将司さん、高橋祥平さん、朝倉達也さん、日下貴冬さんが挑む。

 同チームは、選考会や県大会では3位という成績だった。目標としていた1位に届かず、思い悩んでいたところ、かつて競技に励んだ経験を持つ佐藤正和三浦消防署副署長に相談を持ち掛けた。「1位にとらわれず、4人それぞれの役割をきっちりとやることを意識する方がよい」とアドバイスを受け、チームメンバーに共有。以来好タイムを記録し、関東大会では46・6秒と県での記録を1秒短縮してTOP通過を果たした。

 通常、チーム内のメンバーは人事異動などの兼ね合いで1年間限定となるケースが多い中、両チームは2年連続で入れ替えがない。息を合わせた行動で全国の頂点をつかみ取る。隊員らは「周囲への感謝を忘れず、全国1へ」と意気込みはばっちりだ。

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