横須賀・三浦 人物風土記
公開日:2026.01.16
坂本龍馬の妻、お龍の再婚相手である西村松兵衛の足跡をまとめた冊子を発行した
吉田 直弘さん
横須賀市上町在住 86歳
史実と想像、自分流の楽しみ
○…歴史の発展に関与したり、事件の当事者として記録に残されたりすることもない市井の人に光を当てた。唯一の特筆すべき点は、国民的英雄・坂本龍馬の妻、お龍の再婚相手であること。「取柄もなく、静かで控え目な性格。西村松兵衛はまるで自分と同じ」。古い文献をつぶさにあたり、調べを進める度に愛着が深まっていった。
○…上町地区で理容店を営む。地域の歴史を掘り起こして商店街への集客を図ろうと、幕末から明治期の古道を研究していた。これをきっかけに龍馬の死後、横須賀でお龍と松兵衛が暮らしていたことを知るようになる。近所の古書店で入手したお龍の回顧録に店舗から数十メートル離れている生家の住所と思しき記述をみつけて俄然興味を持った。仕事の合間に松兵衛の除籍簿や土地台帳を調べ上げ、3番目の住居であった確証を得た。行政に働きかけ、現在はその場所(中里)に案内板が立っている。
○…手掛けた冊子は、調査内容を主観や推測も織り交ぜてまとめた。松兵衛を主人公に、お龍と暮らした31年間の横須賀生活の解明が軸。松兵衛が京都の呉服屋の手代として行商で寺田屋を訪れた際に、そこで働いていたお龍と会っていた可能性や巷間伝えられているお龍の妹との関係性などにも触れ、歴史の謎と想像の余地を楽しませる。
○…お龍の若い頃とされる写真。真贋が議論されているが、現役の理容師として人の顔を観察してきた経験則から否定の立場。「晩年の写真との比較で骨格が違うのは明らか」というのが持論だ。10年がかりの編纂作業は次へと向かう。「お龍と松兵衛が京都からどのような道中でやってきたのか」。二人の足取りに関する謎に関心を寄せる。想いを馳せる知的な贅沢をまだまだ楽しむ。
ピックアップ
意見広告・議会報告
横須賀・三浦 人物風土記の新着記事
コラム
求人特集
- LINE・メール版 タウンニュース読者限定
毎月計30名様に
Amazonギフトカード
プレゼント! -

あなたの街の話題のニュースや
お得な情報などを、LINEやメールで
無料でお届けします。
通知で見逃しも防げて便利です!











