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三浦版 公開:2016年10月7日 エリアトップへ

「元気もりもり山森農園」の代表を務める 山森 壯太さん 金田在住 33歳

公開:2016年10月7日

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常識打破する若き生産者

 ○…三浦野菜の美味しさを多くの人に伝えたい。農業のイメージを変えて、みんなが憧れる職業にしたい―。溢れる情熱を包み隠さず語る。農家となって5年。模索を続けながら、ようやく自分が追い求める理想の形が見えてきたところだ。「人間万事塞翁が馬。失敗してもいいから何でもやってみるのが大事だと思う」。一大産地の若手生産者の1人としてプライドを背負い、明日の農業を切り拓く。

 ○…「昔は農家に生まれたことが恥ずかしくて」。コンプレックスを抱えていた幼い頃を懐古する。そんな潜在意識もあってか2代目だった父親の急逝で家業を継ぐまで、会社員として大手コンビニチェーンに勤務。「農家は旧態依然で変化に乏しい仕事だと思っていた」と話す。しかし、いざ始めてみると思い違いだったと気が付いた。自然相手で予定どおりに行かないことも多いが、やる気を持って創意工夫すれば可能性は無限大にある成長産業なのだと。「私は農家」今は胸を張って自慢できる。

 ○…ゼロからのスタートに戸惑いはあった。文献を読み、周囲に教えを乞いながら耕作したが最初に育てたニンジンは硬く、収穫量も少なかった。一朝一夕では到底及ばない、長年の経験で培った勘と技術が物をいう世界。ならばと、畑のデータを計測・蓄積し生産管理を行う全国的にも珍しい実証実験に参加。2013年から農業のIT化にもチャレンジし始めた。

 ○…加速する少子高齢化。後継者不足にあえぎ、ただ手をこまねいているだけでは現状は変わらないと、農家も自律的・持続的に発展する一企業でなければという経営者の感覚を重要視する。農産物の生産だけでなく加工品の製造販売や農園では働き手として障がい者を積極雇用。人手不足の農業と、働く場の確保や賃金向上を求める福祉を繋ぐ「農福連携」もめざす。「もう3K(きつい・汚い・格好悪い)なんて言わせません」

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