活動報告【5】 観光と食で三浦の魅力発信 神奈川県議会議員 石川たくみ
現在開催中の平成28年度県議会第3回定例会総務政策常任委員会において、「三浦半島魅力最大化プロジェクト」の取り組みについて質疑しました。
先月、リニューアルオープンした三崎のうらりマルシェを会場に、大盛況のうちに終了したイベント「三浦半島まるごと食堂」。同プロジェクトのコアイベントとして、食の魅力向上を掲げて開かれました。三浦半島を訪れた観光客の3割以上が「名物料理・グルメ」を目的に訪れている統計もあることから、食を通じた来訪喚起はとても有効であり、積極的にPRしていくべき地域の強みであります。
今回、イタリアンシェフの川越達也さんが、三浦半島でとれた食材を使用した3種のオリジナルメニュー「LAUMI」をプロデュースし、市内ではマホロバ・マインズ三浦でアレンジメニューの提供がすでに始まっています。有名シェフと美味しい地場食材のコラボレーションは、三浦半島の知名度向上の呼び水になり、三浦市が誇る食材の豊かさをアピールする機会になります。1人でも多くの方に知ってもらえるよう、今後の継続した利活用や発信方法についても考えてほしいと要望しました。
また、観光分野ではもう1つ「(仮称)三浦半島DMO」の設立準備について質問をしました。「DMO」とは観光誘致戦略を練る組織のことです。政府も観光を通じた地方創生の施策の1つにDMOの育成整備をあげています。
神奈川県でも今年9月、三浦半島のDMO委託事業者を決定し、これから広域観光プロモーションやデジタルサイネージコンテンツの企画・制作などの業務を行います。設立や事業実施にあたっては、市町や民間の関係者とよく協議・検討したうえでしっかりと準備を進め、緊密な連携の下に取り組み、地域活性化を着実に実現してもらいたいと思います。
有効な土地利用で振興を
質問の中では、そのほかに「神奈川県土地利用基本計画」の改定についても質疑をしました。
今回の改定では、人口減少社会への転換と地方分権が進展している中で、「これからの県土づくりをどのように考えるのか?」という重要な計画となります。三浦市の土地利用は、開発を抑制された「市街化調整区域」が多くを占めており、人口減少に歯止めをかけようにも、この規制が大きな足枷となっています。
たとえば三崎口駅周辺も市街化調整区域であり、原則として開発が難しい状況です。自然環境の保全や防災減災対策に留意し、地方創生の観点から市町村の望む地域振興のために、土地利用の転換について柔軟な対応を要望しました。その結果、「地域特性に応じて、地域振興の観点から必要な土地利用を地区計画の活用などにより計画的に進める」との文章が計画改定素案に反映されました。
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