三浦版 掲載号:2019年6月28日号 エリアトップへ

写経会・ケルトハープ演奏会を開いた三樹院住職の 今井 正純さん 上宮田在住 66歳

掲載号:2019年6月28日号

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集い憩う開かれた寺に

 ○…上宮田の住宅街にある浄土宗の寺院「三樹院」。「今井の観音さま」の名で親しまれる寺は今、地域に開かれた寺をめざしている。核家族化、宗教観や死生観の変化などで全国的に“寺離れ”が叫ばれ、岐路に立つ。時代の流れと理解しながらも抱く危機感は大きく、「開かれた場所にしないかぎり存続は難しいのでは」

 ○…宝永5(1709)年開山の寺に生まれたが、「高校3年まで継ぐ意思はなかった」。教師を兼業し、寺を守る厳しさを知る父もまた息子に強いることはなかった。転機は、先々代の住職だった祖父の逝去。後継した父は多忙を極め、その姿に突き動かされるように僧侶になろうと決意し大学に進んだ。振り返れば、自身も57歳で住職に就くまで高校教諭として勤務。同じ道を歩んでいる。

 ○…幼い頃は寺の子どもであることを揶揄(からか)われ、家業へコンプレックスを感じていた元“寺嫌い”。だからこそ巷のネガティブなイメージにも敏感で、肝要なのは双方が歩み寄り、地域と人といかに接点をつくれるかだと説く。昨今では、御朱印や仏像などが呼び水となって、仏教に関心を持つ若者も増加傾向にある。「『法事や葬儀だから』と受動的ではなく、自ら足を運ぶきっかけになるなら」と歓迎し、「『行くと何だか清々しく癒される』。その程度でいい。教えに触れ、感じ取る機会につながったら」と話した。

 ○…先日、好評のうちに終了した写経体験とケルトハープ演奏会。老若男女が晴れ晴れとした表情で帰路につく様子をにこやかに見送り、人々が気軽に集う場としての役割を再び見出そうとしている寺に目を細める。すでに地域の自彊術(じきょうじゅつ)サークルからの依頼を受け、活動スペースとして本堂を貸し出す試みもスタート。コミュニティの輪を広げている。

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