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三浦版 公開:2020年9月25日 エリアトップへ

障害者支援施設が運営する「餃子いちばん」などの施設長を務める 野村 工(たくみ)さん 横須賀市在住 40歳

公開:2020年9月25日

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自信と尊重、育む店に

 ○…今夏開所した白石町のグループホーム「クレアーレ三浦」。同施設内に生活介護事業所として、餃子の製造販売拠点を設置し、専門店「餃子いちばん」を今月23日にオープンした。想定外のコロナ禍を乗り越え、ようやく揃った両翼に感慨深げ。めざすは「三浦で一番おいしい餃子」。上宮田の施設「三浦創生舎」との兼務で多忙を極めるが、待望の船出に語る表情は晴れやかだ。

 ○…野球一筋の少年時代を過ごし、高校3年で部活動を引退。それから進んだ道が社会福祉分野だった。進学後、初めての実習で出会った障害者の愛嬌ある親しみやすい性格にふれたことが出発点になり、接することの楽しさや仕事の喜びを見つけたと懐かしむ。「みんなそれぞれ個性豊かで、仕事は大変さより面白さの方が大きい」

 ○…知的障害を持つ人との意思疎通は容易いものではない。そのなかで大切にするのは、発信意欲を高めてもらうため、「まずは聞くスタンスでいること」だと言う。障害者福祉の現場に入りたての頃、指導役の先輩が明るく楽しそうに、ときには遊んだりふざけ合いながら関係を築く姿に感銘を受けて以来、自身も耳と心を傾けられる存在であり続けたいと決めている。管理職の施設長となって6年経つが、気持ちに変わりはない。

 ○…差別や偏見的な思考が発端となった津久井やまゆり園事件を機に、県は共生社会実現をめざす「ともに生きる社会かながわ憲章」を推進。これに対して、障害者が自信を持って社会参加できる機会、地域住民との交流の場の創出という双方向の関係性が必要と説く。「餃子いちばんもアットホームで、誰でも気軽に入れる店にしたい」。味だけでなく、地域密着の愛される店づくりが目標だ。

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