軟式野球チーム「ウォリアーズ」の監督を務める 小泉 隆さん 岬陽町在住 57歳
野球できる喜びを力に
○…「正直、無理だと思っていた」。先月末に行われた、「第43回東日本軟式野球大会神奈川県予選」での初優勝を言葉少なに振り返る。初代の監督から引き継いで約25年。今では主力の多くが親子ほど年齢の離れた選手となったが、想像以上の活躍に目を細める。周囲のチーム監督が30〜40代に代替わりするなか、長期にわたり牽引。「ウォリアーズで野球がしたい」と集まった仲間たちと心を1つにする。
○…仲の良かった先輩や知人らと、チームを作ったのは今から約35年前。当時、日米プロレス界で人気を博したタッグチーム「ロード・ウォリアーズ」から名前を付けた。それぞれが忙しい本業の傍らで野球を続けており、チーム練習はほぼなく実戦で経験値を上げているという。「勝ってつまらない試合より、負けても楽しい方がいい」がチームのモットーだ。
○…本業は船舶電気業「小泉電機」の代表。漁船や遊漁船の魚群探知機などの機器の販売や修理を請け負う。「子どもの頃は男の子の外遊びと言えば野球だった」。部活動や少年チームに属していたわけではないが、気づけば今日まで野球一筋。その影響で息子も野球少年だったが、ある日誘われて体験したサッカーで才能が開花。横須賀シーガルズで頭角を現し、インターハイ出場も経験した。現在は関東サッカーリーグ1部で活躍しており、語る顔には嬉しさと寂しさが入り混じる父の表情があった。
○…今年はコロナ禍で練習や試合自粛が相次ぎ、我慢の日が続いたなかでの待望の県予選だった。「プレーできる喜びが良い方向に爆発し、『俺たちはいける』と県予選が自信になった。やるからには良い結果を報告したい」。初出場する本大会も気負わず、楽しみながら勝利をめざす。
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