2月27日に初めてのフルートリサイタルを開く 臼井 源太さん 上宮田在住 22歳
踏み出す夢への一歩
○…「いつかは」と思いを抱いていた自分の名を冠した地元での初めてのリサイタル。この1年、コロナ禍で授業や演奏活動がままならなかったという大学生活の終わりに訪れた念願の舞台に胸を弾ませる。「フルートの魅力をぎゅっと詰め込んだ」と構成に自信を覗かせ、「聴く人の心に響く演奏をしたい」と意気込みは十分だ。
○…姉の影響で南下浦中では吹奏楽部に入部。吹奏楽の強豪校・逗子高でも部活動に打ち込み、個人としては全日本コンクールで1位を受賞。練習を重ねた分だけ結果がついてくる達成感に、いつしか音楽の道を志すようになった。東京音楽大学を今春卒業し、しばらくはフリーで演奏活動をしながら、将来の夢と語るオーケストラへの入団をめざして腕を磨くという。
○…フルートの魅力は「やっぱり音色」。明るく軽やかな響きに、「例えば男声では出ないキーの歌も、高音が出るフルートならば表現できるところも面白い」。もともとは姉の友人が吹くサクソフォンに憧れて中学校の吹奏楽部の門を叩いたが、仮入部で初めて触ったフルートが思いのほか楽しく、次第に魅了されたという。「自分に合う楽器を見つけられた」。気が付けば、人生のおよそ半分をともに過ごしてきた無くてはならない存在になっている。
○…リサイタルを主催する「よこすかの音楽家を支援する会」への登録を機に、横須賀三浦の音楽家仲間が増えた。カフェでのライブに出演したり、会が制作する動画での共演など、失うものが多いこの状況下でも活動の場があることに喜びを噛みしめる。「離れた親戚にも見てもらえ、決して悪いことばかりではない」。逆境をバネに、夢へと向かって大きな一歩を踏み出す。
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