三崎警察署の署長を務める 宗廣(むねひろ) 中(ちゅう)さん 上宮田在住 58歳
和やかな警察官であれ
○…今春の人事異動で、第73代三崎警察署長として着任。3カ月が経ち、豊かな自然や地域ごとに異なる街の表情、人との繋がりなど、日に日に三浦の良さを実感している。職員約120人に常に心掛けるよう説くのは、「和やか」であること。緊張が途切れない仕事だからこそ、署内の空気や人間関係は物柔らかであってほしいと考える。地域住民からも頼られやすい、開かれた警察署づくりに注力する。
○…1985年に県警入り。約20年警備畑を歩み、近年では高速道路交通警察隊や航空隊の隊長も歴任。意外にも学生時代は教員を志していたが、大学の先輩の勧めで警察官採用試験を受験したという。出身は横浜市西区。少年時代は近所に顔なじみの”駐在さん”がおり、「放課後にランドセルを預けて遊んで、父親から叱られたこともあった」と、懐古しながら自身のなかの親しみやすい警察官像を語った。
○…警察学校では第一教養部長を務めたこともあった。本来は授業を持たない役職だが、志願して教壇に立った異色の経歴を持つ。「警察官として仕事をする楽しさを見つけてほしい」。後進の育成にあたって伝え続けている言葉だ。そんな思いから、今月17日に三浦海岸で行った海岸清掃のボランティア「レク・ボラ」も発案。「まるで学生のような雰囲気」と目を細め、砂浜を歩く若手職員らと笑い合いながらごみを拾った。
○…最近のプライベートの関心事と言えば、生まれたばかりの孫の存在だ。コロナ禍や職務都合でなかなか会えず、スマホ画面に映った愛らしい姿を眺めることが楽しみだという。三浦市に生まれ、暮らす孫世代の子どもたちがすくすくと元気に成長できる、安心安全な街づくりのため、日々奮闘する。
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