みうら青年ボランティアビューローの代表を務める 向坂 千佳さん 尾上町在住 27歳
「大好きな三浦のために」
○…高校生から30代まで約10人で構成する青少年ボランティアグループ「みうら青年ボランティアビューロー」の代表を2019年から務めている。かつて拠点だった青少年会館の閉館やメンバーの増減、イベントに参加する子どもの減少など変遷をたどり、今日も地域のため存続のために何ができるか知恵を絞る。「良いと思ったら自ら進んで」。長らくサークルの指針である、この言葉が背中を押す。
○…デイサービスへ楽しそうに通う祖母を見て、「こういう風に人を笑顔にできる仕事をしたい」と、小学生の頃から介護福祉士になる夢を抱いていたという。ボランティアへの関心も高く、中学生の時に同サークルが開いた交流イベントの参加をきっかけにメンバーとなった。その後、夢を叶え特別養護老人ホームに勤務。現在は育休中だが、「誰かのために」との気持ちは変わらず胸に灯し続けている。
○…近年の主催事業は地域の美化活動に主軸を置き、今月17日にも海開き前の三浦海岸でビーチクリーンを実施。照りつける日差しの下、仲間たちと汗を流した。「メンバーと一緒に何かを成し遂げることの達成感が原動力」とやりがいを話す。「1つの目標に向かって準備・企画し、楽しかったと笑って終えられた時、例え誰かに感謝されなくても、やっててよかったと思える」
○…活動のアイデアはいくつもある。2005年に作成したバリアフリーマップの刷新はその1つ。母となり、ベビーカーを押して町を歩くと以前は見えなかった物事に気づくようになったという。「ビューロー」とは事務局などの意味の他に、引き出しという意を持つ。一つひとつ実績を重ね、活動の引き出しを増やしていくことが目下の目標だ。
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