三浦版 掲載号:2021年8月6日号 エリアトップへ

「三浦のいしぶみ100」の著者で、三崎白秋会の副会長を務める 石渡 勝雄さん 海外町在住 74歳

掲載号:2021年8月6日号

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佇立する石碑に光当て

 ○…1980年から12年にわたって三浦市農協新聞で連載していた「三浦のいしぶみ」シリーズ。副会長を務める三崎白秋会から、このほど復刻版として冊子化された。若かりし頃とはいえ、100を超える市内の碑の踏査へ傾けた情熱に、「今同じことをやれと言われてもできないね」と表紙を撫でながら往時を懐かしんだ。

 ○…海外町出身で、国語科の元高校教諭。20代から趣味で俳句を嗜(たしな)み、石碑の着想もそこから得たという。授業や部活動の顧問など多忙な日々。帰宅後に原稿の締め切りに追われながら筆を走らせ、必要があれば深夜でも石碑が佇(たたず)む草むらや寺に足を運んだ。誰がなぜ建立したのか、今は誰が守っているのか。物言わぬ石碑に宿る人々の思いに光を当てたかった。

 ○…「次にやってよ」。それまで同新聞に寄稿していた元三浦市長の野上義一氏から、連載終了にあたって突然の後任指名が来た。1年のつもりが気付けば干支が一回りしていた。「昔から頼まれたら『いいですよ』と言ってしまう性格で」と苦笑する。そういえば、学生時代は同じ寮の友人からラブレターの代筆を頼まれたこともあった。現在は野上氏も会員だった三崎俳句会の会長も務める。高浜虚子や松本たかしの弟子で、俳人の上村占魚を師に仰ぎ、「勝奇山」の俳号で創作を楽しんでいる。

 ○…冊子化により、先人たちの足跡や残したメッセージを後世に伝える石碑の意義を改めて考える。なりゆきで始まった連載だが、それぞれの歴史を知る人たちが1人また1人と姿を消し、証言を聞くこともできなくなった今、貴重な市史の記録となっていると自負する。「ぜひ今の若い人たちにも読んでもらえたら嬉しい」。笑顔で語り、期待を膨らませた。

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