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三浦 人物風土記

公開日:2021.08.27

NPO法人日本渚の美術協会の会長で、“渚の美術館”の開設をめざす
本間 清さん
都内在住 73歳

奇縁の渚で夢を追う

 ○…「美しい海を次世代に引き継ぐ」を掲げ、海浜環境美化啓発に取り組む「NPO法人日本渚の美術協会」の発起人であり、会長を務める。活動の柱はガラスや貝殻、珊瑚などの海岸漂着物を用いたアート創作を手法としたもの。それらを海から生まれた美術「シーボーンアート」と名づけた。ランプシェードやオブジェ、アクセサリー作りなどを通じ、参加者が楽しみながら海を守る心を育んでいる。

 ○…幼少期に初めて海の中を水中メガネでのぞき、大学時代は伊豆でスキューバダイビングを体験。その後ライセンスを取得するほど魅了された。転機となったのは、妻子と再び伊豆の海を潜った時のこと。「生き物がおらず、そこにはゴミがあった」。以前とは違う景色にショックを受けたという。一度ゴミが気になると目に付くもので、以来、海岸美化に関心を持った。

 ○…和田長浜の海とはつくづく縁がある。東京生まれだが、母の実家が横須賀だったこともあり、昔からなじみ深いという。「18歳の時、友だちと荒崎から歩いて和田長浜海岸までたどり着いたこともあったっけ」。ビーチコーミングを機に生まれたシーボーンアートの発祥も、当初の予定から変更になったミュージアムの開設地も、やはり和田長浜。完成の折には拠点もこの地に移転するため、まだまだ長い付き合いになる予定だ。

 ○…作品展示する念願のミュージアム実現に向けてクラウドファンディングを募り、作業や打ち合わせに日々奔走する。同年代の仲間と夢を追いかけ、「トムソーヤならぬ“トムジーヤ”。年齢は関係ない」と、笑って互いに顔を見合わせた。計画通りにいけば、お披露目は今秋。相模湾越しにこちらを見守る富士に決意を新たにした。

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