三崎小学校第34代PTA会長を務める 川名 大介さん 三崎在住 44歳
地域で共に育む
○…冬の気配を感じる11月19日の夜、三崎小学校の校庭。1泊2日の宿泊イベントを楽しむ6年生の姿があった。保護者らが知恵を絞ったお化け屋敷やキャンプファイヤー、開校150年記念の打ち上げ花火。企画運営の苦労を見せず、いきいきとした子どもたちの笑顔を優しく見守った。
○…PTA歴は6年目。長男の入学を控えていたある時、親交のあった当時の校長からの打診がきっかけで役員に。打ち合わせや行事などで学校を訪れる機会が増え、「おはよう、おかえりと、積極的にあいさつしていたら今では『大ちゃん』と呼ばれることも」と笑う。昨年度から会長になるも世はコロナ禍。「出来ることを粛々と」を心掛け活動する。
○…現在6年生の息子に「5年生はどうだった?」と聞くと、一斉休校中で中止になった恒例のキャンプ行事が心残りと吐露。それなら家族で行こうと提案するも「クラスの皆とがいい」と無念さをにじませたという。「この学年は最悪だ」と話す同級生もいたほど、新型コロナは児童の思い出に影を落とす。大人の1年と違い、学校で過ごす1年に”また”はない。「1日1日を大切にしてあげたい」。すぐに保護者会や学校と話し合い、準備。無事にイベントを終えた今、「楽しい思い出を残せたのでは」と安堵する。
○…三崎で100年以上続く和菓子屋宮田屋の4代目。高校生で後を継ごうと決め、東京での職人修行を経て、老舗の看板を背負う。また、自身も同校の卒業生。五常の松が見下ろす学び舎で友だちと駆け回った日々を懐かしみ、こうした何気ない時間を守りたいとの思いを強くする。「共に育む。共育(きょういく)」。個人で掲げたスローガンを胸に、父として地域の大人として奔走する。
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